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先日の「西部劇ごっこ」で毒虫のザムザさんから預かったニューモデルアーミー(以下NMA)のチューンを行った。
システムはタナカと同じペガサスだし、分解図を見た限りではコルトSAAと同じメニューでいけると思ったが、いざやってみるとなかなか大変だった。

まずは預かった状態での初速と命中精度を測定。
夏場を想定し、ドライヤーでガスタンクを温め、弾速測定。
MAX88.38m/sと、ノーマルの旧SAAと変わらぬ初速。
常々言っていたが、やはりポテンシャルは高かった。
しかし、生ガスがちょいちょい噴き出るので、下は75と安定はしない。
平均すると80くらいかな。

続いて命中精度。6mの距離で測定。
これも予想通り。
まとまる時はまとまるのだが、左にカーブしたりドロップしたり。
はっきり言って、これは当たらない。
野外で撃つと、5、6mくらいでいきなり直角に近い角度で曲がるなど、漫画『ワイルドリーガー』の浅野夏門が投げる「エリプスハンター」ばりのすさまじい魔球が見られる。
このような弾道になる原因は、ノンホップであるがゆえに弾の回転方向が安定しないからだろう。
今回のチューンは、HOP化と生ガス対策が二大重要メニューである。

というわけで、チューンに取りかかる。
NMAの分解は初めてなので、説明書を見ながら慎重に行う。
SAAと較べると若干手間がかかるが、部品も少なく簡単だ。
ここまで分解してようやく、シリンダーを取りはずすことが出来る。
シリンダー・ストップとメインスプリングに錆が見られた。メンテ不足だな。
パーツ清掃を行い、木製グリップにはレモンオイルを塗って手入れ。
レモンオイルはもともとギターの指板用として使っていたものだ。
ギターはもうやめちゃったけどな。
ちなみにギブソンのレスポールクラシックを所持していた。

さて、次はお馴染みのチャンバーパッキン切削加工なのだが、パッキンがやたら固い。
加工後にBB弾を詰め、しばらく茹でてみた。
いわゆる煮パッキンというやつである。

パッキンを茹でている間、シリンダー内のガスタンクを取り出し分解。
NMAは、生ガス対策のためスポンジがタンク内にある。
特に不具合が見られなかったので、各Oリングや摩擦部にシリコンオイルを噴く。
画像には写っていないが、シリンダー・ブッシュ・スクリュー・Oリングにはシリコングリスを少量塗って再組立て。
とりあえずガス漏れはなかった。

頃合いを見て、パッキンを湯から取り出す。
BB弾をはずし、シリコンオイルで揉む。
だいぶ柔らかくなった。
次の作業に移行する前に、しばらくシリコンオイルに漬けておくことに。
いわゆる漬けパッキンというやつである。
しかしあれだ、パッキン揉むより、パツキンのチャンネーのパイオツを揉みたいもんだ。

次はいよいよインナーバレル。
余っていたM29の6.5インチバレルを流用。
マルイのVパッキンなら、ばっちりバレル・ハウジング(以前SAAの日記でバレル・スリーブと書いたのは間違い)に納まる。
いつも通り、ニクロム線で若干HOPパッキンを圧迫してかかりを強くした。
インナーバレルとバレル・ハウジングの固定にはインナーバレル・リア・リテーナーと呼ばれる小さなネジを使うのだが、インナーバレルにある程度穴を開けなければならず、ピンバイスを使って加工。
最初強引に締めつけたら、ネジ山を舐めてしまった上に、ネジ穴もさらってしまったのでネジ止め剤で補修。
これ、六角のイモネジの方がいいと思うんだけどな。
固定位置が左斜め下なのも疑問。タナカみたいに真上がいいと思うのだが、まあいいや。

ああ、バレル・ハウジングに穴開けて、イモネジでHOPパッキンを圧迫するようにしたら可変HOPだな、SAAでもいけるな、でもここまで分解しないと調節できないからはっきり言って意味ないなとも思った。

バレル長が短くなったため、画像左上のインナーバレル・リテーナーを入れるとカタカタ言ってしまうので、適当なサイズのOリングをガイド代わりにした。
バレルハウジングとシリンダーの隙間は元々少ないので、SAAで行った、バレルハウジングにニクロム線を巻く気密アップのメニューは不要と判断した。
やったらモロ見えなので見栄えも悪くなるし、作動が渋くなってしまう。

そんなわけで、組み上げて作動チェック。
何度連射しても生ガスは全く噴かない。
いまの時季に野外で連射なら話は別だが、日頃からこまめに手入れをしていれば大丈夫ということがわかった。
まあペガサスガスガンの長期保存はいろいろ問題が起こるので、購入した時点で不調なこともよくある。
いや、あって欲しくはないのだが……

で、ドライヤーでガスタンクを温め弾速チェック。
95.75m/sと、かなりパワーアップした。インナーバレルは3センチくらい短くなったんだけどな。
もうこれで充分すぎるくらいでしょう。
キャバルリーのバレル移植したら大変なことになる。

次は命中精度。
◎は同弾痕。やや左に行く癖はあるが、集弾性は劇的に向上した。
M29のバレルとVパッキンの組み合わせは効果大だった。
ちなみにフロントサイトが欠落しているので、綿棒の先っぽで代用している。
いや、西部劇ごっこで借りて遊んでた時に、俺がなくしたんだけどね(笑)

まあそれを埋め合わせてなお余りある結果は出ただろう。
SAAの倍以上、5時間近くかけた甲斐があったな。

それにしても、かなりのポテンシャルを秘めていると常々言ってはいたが、ここまでとは思わなかった。
初速は俺のSAAと互角、命中精度に関しては互角かそれ以上。
野外での試射はまだ行なっていないが、これは期待していいだろう。
なんかザムザさんに返したくなくなってきた(笑)

実はまだいじる部分はある。
いまSAAで試してなかなか効果が出ているのだが、メインスプリングを撃発力が弱くなり過ぎない程度に細くすると、コッキングが楽になり、ファニングも高速で出来るようになる。
しかし、電動工具がないため鉄用のヤスリで地道にシコシコやっていて、これがまた時間がかかるのだ。
サンダーとかあれば楽なんだけど、まあ作動感には個人の好みもあるので、NMAについてはとりあえずここまで。

さて、ニューモデルアーミーといえば、クリントイーストウッド監督主演映画『ペイルライダー』。
シリンダーを取り外せる特性を利用したガンファイトなど、見どころ多数。
やはり監督主演作である『荒野のストレンジャー』のリメイクとも言え、また名作中の名作西部劇『シェーン』へのオマージュもある。
俺の知人には、これをイーストウッドの西部劇No.1に挙げる人もいるくらい。おすすめ。

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コメント 7

fxstc98

fxstc98

こんばんわ。
なんかだんだん、ガンスミス(どっかの店名ではない。個人工房。)になってきた感のあるはがねさんですね。

やはり、TANAKAなどシリンダー内のガスタンク物は、初速が出ますね。マルイやマルシンは、グリップ内のガスタンクなのでシリンダー前後で、どうしても隙間が気密低下になりますね。そこをどうするかは、なかなか厳しそうです。隙間を埋めればシリンダーは回転しなくなりますし。

話は変わりますが、私はフェルナンデスのストラトタイプでDEEP PURPLEのコピーをしてましたが、その後バンドを組みドラムに転向パールのドラムセットを買いました。(バイトして、今でもバスドラとスネアは残ってます。)

毒虫のザムザ

毒虫のザムザ

こんばんわ、注文主です。

一食の食事でエライ大工事ありがとうございました。m(_ _)m
左に大曲りする癖をここまで直していただいただけで落涙ものです。

今度デザスト行ったときにでも受け取りますんでよければそれまで
使ってやってください。

そのときは細かいメンテ方法も御教授願います(苦笑)

はがね

はがね

>fxstc98さん
僕のチューンはネットで調べたものがほとんどですが、少しアレンジしたり、ふと思いついたアイデアも盛り込んで、いまのメニューに至りました。
サバゲ用に突き詰めようという人がいないだけで、もしかしたらマルイやマルシンでも何かいい方法があるかもしれませんね。
使っているうちにふと思いつくこともあると思います。

ディープ・パープルは、僕も大きく影響を受けたバンドで、コピーもしました。
最初にチャレンジしたのはお約束のスモーク・オン・ザ・ウォーター。
ほかにはハイウェイ・スター、紫の炎(BURN)、スピード・キングあたりですね。
BURNとスピード・キングはソロ挫折しました(笑)

少し前に、ジョン・ロードが逝去しましたね。
彼こそは世界一のロックキーボディストでした。


>毒虫のザムザさん
いやあ、僕としても勉強になりましたよ。
再販されたらぜひ購入して、ザムザさん以上の銃を作ります(笑)

メンテ方法は、前回derek.45さんへのコメントで書いた通りですが、とにかくまめにシリコンオイルを噴くことです。
特にパッキンやOリングですね。
油分が切れると、バルブが貼りついたり、生ガスを噴いたりします。
たまにはガスタンクの分解もした方がいいですね。
細かいことはまたデザストでお話ししますね。



さて、たまたまお二人が書かれていたので、失礼を承知で指摘させていただきますが、「こんばんは」が正しい表記です。「こんにちは」も同様です。
今晩は、今日は、から来ているので、今日わだと、ギャル言葉になってしまいますよ。
まあ意味が通じれば別にいいんですけどね。
野暮なこと言ってすみません。

さらに余談ですが、PCだと誤字脱字がどうしても多くなりますね。
「跳弾」を「兆弾」とか、もともとはひとりの誤字だったのが、誤って広まったケースも多いと思います。
集弾性→集団性、味方→見方、もよく見かけますね。

プロの物書きを目指している身ですが、僕自身誤字脱字が非常に多いのが、なんとも恥ずかしいところです。

derek.45

derek.45

こんばんは(^ω^)ノ

「こんばんわ」って確かに最近よく見かけるもので、親しみを出す為に意図して使っているのかと思い、たまに私も使ってました(;´∀`)ゞ
日本語の崩壊が著しいですね……って、私も顔文字が年々増えてます(笑)

やはりNMAはカスタムベースとして、抜群の素性があったようで(^-^)
仮に夕陽のガンマンでリー・ヴァン・クリーフが使用していたリボルバー・カービンを作成したら、かなり説得力のある逸品になりそうですね。

ほ、欲しいかも……(゜ロ゜)ハァハァ(笑)

はがね

はがね

>derek.45さん
「重複」という言葉がありますね。
読みは本来「ちょうふく」なのですが、「じゅうふく」と読む人があまりにも多いため、「じゅうふく」でも誤りでないとされました。
むしろ「じゅうふく」が正しいと思っている人の方が多くなってきています。
時代とともに言葉も変わってくるものですし、いちいち細かい僕の器が知れたものだということです。

でもあれですね、「ちわっす」は「ちはっす」とはあまり書かないですよね。
もちろん「ちわ」は「こんにちは」の略なのですが、だったら「こんにちわ」が正解なのか、というとそうでもなく、それでひとつの現代語と考えるべきなんでしょうね。

僕も顔文字は使いますよ。
頻繁にメールする友人とか女の子に(笑)

それはさておき、NMAのポテンシャルはやはり高かったですね。
バレルの固定で多少失敗しましたが、性能的には格段に向上したと思います。
ただやはり、ガスタンクは弱いですね。
気化がなかなか進まない気がしますし、低温だと生ガスが出ました。
まあサバゲ使用を考えていない銃なので、仕方ないでしょう。

今回のチューンをフィードバックして、再販されたらぜひ購入して自分用のチューンをしたいですね。
SAA1stのキャバルリーも欲しいなあ。

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