小学生の頃に買った初めてのモデルガン「ベレッタ」後篇
数週間後、いつものようにT之の家に集まった。
さぁ今日も始めるか!
そういうと、皆はご自慢の銃を取り出す。
もちろん私の相棒はベレッタだ、、、、。
ベレッタが私に語りかける。
今日もT之を狙うと。
外に出て私はT之を待った。
しかし部屋からなかなか出てこない。
連日の雨のような私の射撃に恐れをなしたのだとさえ思った。
がしかし!!!ようやく部屋から出てきたT之に驚愕した。
そう、奴はスミス&ウェッソンを捨て、
どでかいライフルをひっさげカムバックしてきたのだ。
ひぃ!!!
奴の目は私を狙っていた。
先まで威勢のよかったベレッタが静まり返る。
ベ・・・ベレッタよ、そ・・そろそろ・・・帰ろうか?
しかしそんな言葉とは裏腹に
無常にもゲームはスタートしたのだ。
その日の夕方、体の様々な箇所を赤く膨らませ、トボトボと家路につく私がいた。
手にもったベレッタも、どこかしら故障気味だ・・・。
そんなベレッタにありがとう、そう言ったかどうかは定かではない。
夕日に照らされたあの日の私は、まさに青春の1ページだったかもしれない。
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