先日、千葉県内の某フィールドへお邪魔しました。
定例会の開催日でもあり、多くのお客さんで賑わっていました。

訪問目的はズバリ、試作機のフィールドテスト。

結果からいうと、100点満点中80点といったところ。
フィールドテストの詳細は以下の通り

テスト目的:
幾つかのセッティング(負荷パターン)を用意し、目標値に見合う実射性能とモータの発熱具合を両立できるか確認する。

■テスト共通セッティング
電源リソース
→LIPO 11.1V 2000mah 25C

モータ
→LONEX A1S

配線
→14ゲージ

FCU
→BTC SPECTRE GEN.1

バレル
→NB 内φ6.03 230mm

■テスト手順
1 セミ飛距離確認(シューティングレンジの都合でMAX 40M)
2 フル飛距離+サイクル確認
3 セミオート 100発
4 フルオート 130発
5 上昇した温度幅の確認

■目標値
連射速度 :秒間 65 発
有効飛距離 : 最低 45M
初速(0.2g計測):90 ~ 95 m/s

■テスト#1(ギア比:高 / スプリングレート:低)結果
セミ/フル 飛距離:40M
サイクル:55RPS
初速:0.2g 10発平均 92m/s
温度幅:+8℃

■テスト#2(ギア比:高 / スプリングレート:高)結果
セミ/フル 飛距離:40M
サイクル:53RPS
初速:0.2g 10発平均 97m/s
温度幅:+11℃

■テスト#3(ギア比:低 / スプリングレート:低)結果
セミ 飛距離:45M
フル飛距離:25M
サイクル:64RPS
初速:0.2g 10発平均 88m/s
温度幅:+10℃

■テスト#4(ギア比:低 / スプリングレート:高)結果
セミ 飛距離:45M
フル飛距離:45M(ギリギリ)
サイクル:61RPS
初速:0.2g 10発平均 91m/s
温度幅:+15℃

■考察
テスト結果より、試作機にはテスト#4を採用。
サイクルを60代まで引き上げるためには、
現状ギア比による回転数UP に頼らざる得ない状況だった。
初速は、バレルφを狭めることで目標達成。
発熱は、軸受、スプリング、シムの製造メーカの見直しと、
グリップ周りの小加工対策で上昇する温度を約10℃抑えることに成功。

■今後の課題
テスト#4の試作機をベースにテスト#3のセッティングを煮詰める。
なぜフルオートで飛距離が落ちるのか?排吸気系の加工に不備は無いか?
HOPパッキンの硬度に見直しが必要か?HOP凸の形状に見直しが必要か?
ノズル長?バレル長?

理想にはまだまだ時間掛かりそうですが、試作機の実射性能が期待以上で
更なる改良へのモチベーションが一気に上がりました。
この後は、通常通りゲームに参加。
通算 4000発程撃ち、耐久性を確認しました。

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コメント 2

これ以上ありません。

 とらのすけ

とらのすけ

こんにちは、はじめまして。
秒間60超えとはレーザービームみたいですねww
私には未知の領域ですが、フルオートで飛距離が下がった3の原因は
ひょっとしたら、弾がバレルを出る前に吸気始めてるのではないかと思いました。
4ですと若干下がった程度のようですから、
私の仮説が正しければ60位が限界なのですかね。

もしそうでしたら、フルでの初速が大幅に落ちていると思うのですが、どうでしょう?

対策はバレルカットで初速を88くらいにしてホップ回りで飛距離出す
45メートルでしたら88出ていれば狙えます。
って所ですかね。

「限界に挑戦」な感じがして、面白いです。
頑張って下さい(^^)/

けんけん

けんけん

とらのすけ様

はじめまして。
コメント頂き、大変嬉しく思います。

テスト3の初速ですが、結果から申しますと計測結果はセミ・フルでほぼ同じ結果でした。

当時は私も同じ事を考えておりましたが、発射モードによる初速の差異は(今のところ)確認出来ませんでした。
ただし、25Mのフルオートについては、使い物にならないほど弾道が拡散していました。

ひょっとしたらですが……(注:以下個人的な見解です)
実際、フルオート射撃による連なった弾丸のひとつひとつは、初速に大きな差異があるものの、計測器が最高値を記録し表示しているのかも知れません。

とにかく原因が不明である以上、試してナンボの世界かと思います。
バレルを数種類調達し、後日テストに臨みたいと思います。

そして、もうひとつ。
色々やってて思い付いた要因ですが、タペットの加工不足も視野に入れようと思っております。

ノズル後退▶弾上がる▶ノズル前進▶弾をチャンバ内へ装填(閉鎖)▶ノズルから排気▶弾がHOP凸を通過し射出

上記に示す一連の動作の中で、「弾をチャンバ内へ装填(閉鎖)▶ノズルから排気」の動作がギリギリのタイミングでズレているのでは?と考察しました。

断続的な挙動で、チャンバ閉鎖前にノズルの排気が始まっているのだとすると、遅い弾と早い弾が入り交じり、AA12も真っ青な散弾仕様になるのでは?と。

タペットプレートも数種類用意し、近日中にタペット祭りを開催する見込みです。

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