GW に突入しました。
初日からサバゲと銃のチューニングをくり返し、趣味の絶頂期を楽しんでおります。
タイトルの件ですが、今回はベンチマーク版ではなく実用版の個体でレポートしたいと思います。

~経緯~
少し前に試作機を作成し、計4パターンのフィールドテストを実施しました。
テストはサイクル、給弾、飛距離、発熱と幾つかの観点で検証を行ない、以下の2候補まで絞ることにしました。

候補A
テスト#3 結果
セミ 飛距離:45M
フル飛距離:25M
サイクル:64RPS
初速:0.2g 10発平均 88m/s

候補B
■テスト#4結果
セミ 飛距離:45M
フル飛距離:45M(ギリギリ)
サイクル:61RPS
初速:0.2g 10発平均 91m/s

~試作機レポート~
これらの候補の中間値となるスペックを追求し、以下の内容の試作機を作成しました。
■試作機
セミ 飛距離:推定50M ※屋外測定で詳細後報
フル飛距離 :推定45M ※屋外測定で詳細後報
サイクル:62~63RPS
初速:0.2g 10発平均 93m/s

IMG_20170502_103429.jpg

▲初回計測 電圧は12.2V になります。実用面を考慮し、少しだけ消費しているバッテリを採用しました。

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▲4回目の計測 テスト結果のすべてをUPするのは大変なので、もっとも低かった値をUPしました。

IMG_20170502_103458.jpg

▲8回目の計測 概ね期待値通りの結果です。測定毎の誤差も少ないので、あとは実用レベルで跳んでくれれば文句なしです。

IMG_20170502_111344.jpg

▲温度面の測定環境(外観)です。
温度センサをモータ外郭に設置しています。
……取り付け方が雑だ!というコメントは勘弁して下さい。
量産型のサラリーマンには、このレベルの工作が限界です。

IMG_20170502_110944.jpg

室内温度計は21.0度
テスト前のモータ外郭温度は21.1度です。
計測値は概ね許容範囲内かと。

IMG_20170502_111057.jpg

セミオート10発発射後の温度計測結果です。
1発あたり0.1度といったところでしょうか。

IMG_20170502_111629.jpg

FCU(電子トリガ:BTC スペクタ)設定を5点バーストで発射しました。
温度遷移は内容は21.9度→22.1度です。
5発発射で+0.2度上昇という結果ですので、
やはりモータのON⇔OFFの回数が少ない方が上昇幅も少ないようです。

今回は、DSGのセクターカットによる初速調整も実施しました。
タペットプレートが3社×羽カット6パターンです。
結論から言うと、性能は同じレベルまで引き出せますが、加工はマルイ製が1番楽だと思いました。

羽カットの6パターンについてですが、セクターカットに伴いギアの回転数が早くなるため、タペットの羽もソレに合わせる必要があります。
40RPS:勢いでブツ切りにした羽でもいけそうです。
50RPS:マニュアル通り、少しタペットの開放タイミングを意識する必要があります。
60RPS:マガジンの給弾能力に合わせ、タペット側で調整(ピストン開放までの残歯枚数が基準)をする必要があります

次回は、屋外フィールドテストです。
各社HOPパッキンを実装し、装填性能と飛距離を検証します。

ひとりごと:
ハイサイクルチューンあるある……
1:RPSの誤検出で一瞬だけ有頂天
2:朝イチのシューティングレンジでベベルギアを葬る
3:実射テストで飛距離が出ずコレジャナイ感

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コメント 3

これ以上ありません。

gale

gale

新着から失礼しますー

もしかしてと思ったのですが、FCUのモーター制御を完全にOFFにした状態でしょうか?
ピストン位置是正や、またセミオート時にアクティブブレーキが起こっているとなれば、急制動させる為に自転車で言うところのピストバイクのブレーキと同じく、電流を順方向から突然同じ量で逆転させているので、負荷も組み合わさり大きな発熱の要因となると思いますが…如何でしょうか?

けんけん

けんけん

gale 様

コメントありがとうございます。
モータ制御につきましては、基本的にOFF設定としております。

今日まで TITAN、DTM、ASCU、BTC CHIME&SPECT と数種類のブレーキ機能を検証してきましたが、電気的な負荷ならびにカットオフ動作の結果よりブレーキ機能は不要と判断しております。

余談ですが、DSG 6枚歯でもブレーキ無しでセミオートは動作可能のようです。

gale

gale

>基本的にOFF設定としております
やはり出過ぎた質問でした…
>DSG 6枚歯でもブレーキ無しでセミオートは動作可能のようです
さすがです!いくらSC(似?)のカム形状で通常よりかかりが良くても、このパーツはハイサイですとタペットの形状ともに最適解の設定まで気が遠くなるので
私などポン付けに毛が生えた程度しかしていないので。そのレベルのサイクルでしっかり機能するのは驚きです…

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