電動ブローバックP320の続き2

2023年4月15日

前回で終わらせる予定だったんですが、色々と発見があったので続きを。

前にフィールドストリップしてからスライドの戻りが若干悪いので再度分解。
ゆっくりスライドを戻すと途中で止まったり、時間をおいてからホールドオープン→スライドリリースすると閉鎖不良が頻発したので。

今回はシリンダー一式とアウターバレルも外してみました。
これで各パーツを組み込んで、どれが閉鎖不良の原因になっているのか判別します。

金属製のアウターバレル。
これ外し方分からなくて「シリンダー外せばチャンバーごと引き抜けるやろ」と思ったんですが、どうやっても無理。
力任せにスライドを開いて抜くのか、分解する隠しネジがあるのか首を傾げていたら…アウターバレルを反時計回りに回したら外れました。
これ説明書に記載してくれないと分からんって。（インナーバレル抜けない時はアウターバレルを外しましょう）

チャンバー。
こちらは樹脂製。
アウターバレルとの接続部は11mm正ネジに近いサイズ。（若干誤差あるかも）
スライドの排莢口から見えない側にもSIG SAUERって刻印がされてますね。（A17は何だろ？）

暗いけど、チャンバー内部。
インナーバレル等はありませんね。

シリンダー一式。
マルイのGBBハンドガンのブリーチを外すように、スライドを開きながら抜きます。
下部に電動ガンのラックギアみたいなのが付いてますが、シリンダーごとスライドが動くみたいですね。
電動ガンだとピストンだけ動くので面白いです。

成型パーツを金型から抜き出す時のポンチ痕が見えますね。
ノズル下部の弾をマガジンから拾うパーツ（名称なんて呼ぶんでしょうか？）はチャンバーと接するので念のためバリ取りしておきました。

ノズルはゴム製。
樹脂だとゲルボール弾がチャンバー装填時に砕けるのかな？
経年劣化が心配なので樹脂製が欲しいけど…業界的に無理だろうな。（基本、ゲルボール弾対応なので）

ピストン後部の画像。
棒みたいなのが入ってますね。
これが。

フレーム側にあるスプリングガイドみたいなパーツの穴に入ります。
もしかしたらこの部分の摩擦で閉鎖不良が発生してるのかな？

■結局原因は何なの？■

それぞれ分解したパーツを組んで試したら、スライド単体やチャンバー＆アウター一式だと問題無くスルスル作動。
シリンダー一式を組み込んだら一気に動きが悪くなりました。

・「ピストン後部の棒とスプリングガイドっぽいパーツ」

・「ピストンとシリンダーの気密（密着度）が高すぎる」←New

新原因が出てきたんですが、実はシリンダーからピストンを抜くのがめちゃ固いんですよ。
なので「スライド後退→シアに引っかかってピストンだけ後退位置で保持→リコイルスプリングでシリンダーがスライドと共に前進するけど時々負ける」
とか？

一応、シリコンスプレー拭いたりセラグリス塗ったりしたんですがピストンのOリング自体がシリンダーにしっかり密着するくらいタイトなのかもしれません。

□じゃあ動かないの？□

いえ、動きます。
スライド操作時に手でスライドを前進してやるか、スライド最後退位置で「パッ」と手を離したりホールドオープンからスライドリリースしてやればOKです。

電動で動いている時に閉鎖不良は今のところ発生しておらず、手動でコッキング時に起きやすいですね。
手動で前進させてやるのが一番確実な対策。

□どういう構造？□

作動メカニズムはおそらく

・スライドガッチャンするとシリンダー一式が同時に後退
　　　　　　　　↓
・ピストンがシアに引っかかってプリコック位置
　　　　　　　　↓
・スライドとシリンダーだけがリコイルスプリングの力で前進（ピストンはシアに引っかかったまま後退位置で保持）
　　　　　　　　↓
・トリガー引くとシアが落ちてピストン前進＆弾発射＆モーターが動いて内部ギアを回転
　　　　　　　　↓
・内部ギアがシリンダーのラックギアに噛み合ってスライドとシリンダー一式を後退させる

こんな感じ？
分かりにくいかもしれないけど、KSCやTOPのシア式電動ガンと似たような構造だと思いますよ。
もしくはプリコック式電動ガンの複雑版みたいな。

…おかしいな、もっと簡易的にまとめるつもりだったのに何故こんな長文に。
大学時代に卒論の文字稼ぎで無駄に長文使いまくった影響か？（笑）

～追記～

シリンダー内とピストンヘッドに付いていたグリスを拭って、再度グリスを塗り直したらスムーズに動くようになり、閉鎖不良も解消しました。

箱出しで高粘度グリスが塗られてたのか、グリスが劣化してたのかな？
ブローバックスピードも若干上がり、ピストンの前進スピードも速くなったのでエア圧も増加して弾を飛ばせそうな気がします。

続き3

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