サバゲ会場の貸切料金について無茶苦茶な仮説を立ててみた

2012年9月20日

本当はもっと簡潔に済ませようと思ったのですが、
思わずのめり込んでしまったので折角だからと
アップしてみます。

サバイバルゲーム会場の貸切時における料金について
物議を醸し出しているなか、ひねくれた自分としては
意見に賛同するだけではアレかなと思い
貸切の料金を固定化されていない（現状の方針）
千葉県某所にあるアウトドアフィールドという立場でロールプレイしてみます。

1.初期投資の土地代

非常にざっくりとした計算ですので、かなり無理があります。
ここは地価が坪5万4千円で、敷地が約9800㎡。
坪/㎡換算で地価を掛けると約1億6000万‥。
そんな馬鹿な。

9800（㎡）＝2964.5（坪）
2964.5×54000（地価）＝160083000（円）

参考までに東京ドームは46755㎡で
1町歩は9900㎡ですから、
このフィールドは駐車場などの施設も含め、
1町歩を丸々使っての運用な模様です。

もしこれが新規一転、脱サラしてフィールド運営するぞ～となったら
初っ端から爆死ですね。
エスポワール号に乗らないといけません。

2.休憩施設の建設とライフライン確保

一般的な住宅は40～80万/坪と言われていますが、
ここは運営施設が凝縮させると300㎡程度に収まるので
上記同様坪/㎡換算で約90.75坪ですが、
そもそも半分プレハブ小屋なので10万/坪程度で良いでしょう。
そうすると建屋の建築費には約900万ということになります。
意外と値段が張っているように思えますが、
これには上下水道・電気・ガスの初期投資も含まれているので
高級住宅を建てようがバラック小屋にしようが
ライフラインを主幹から引いてくる手間賃は同じ故に
妥当な金額かと思われます。

300（㎡）＝90.75（坪）
90.75×100000（建築費）＝907500（円）

さて、これで会場の作成は完了しましたが、
周囲住民への根回し（ご挨拶や定期的な苦情伺い）や
各メディアへの露出（いわゆる広告ですね）、
スタッフへの賃金を考えると
毎月の固定出費が確実に予想されます。

3.人件費

とくに人件費は「その日だけ呼べば良い」ではなく
完全に月いくら（あるいは最優先での出動）を想定しています。
サバイバルゲームという得意なジャンル故に
そのフィールドに特化したプロである必要があるため、
実働日数はさておき保全・運営面ではその方が
都合が良いと思われるのです（非開催日の保全要員としても）。
ですから、日にいくらではなく月にいくら×人数であると思われます。
定例会などでは最低でも常時5名はスタッフとして常駐しているので
朝8時～19時までの勤務で最低賃金756円、
これを15日勤務させると一人約15万円（残業含まず）。
とすると人件費が月におよそ75万円。
結構しますね、これは。

756（時給）×13（時間）＝9828（一日の給与）
9828×15（実働日数・仮定）＝147420（一人の月給）
147420×5（スタッフの人数）＝737100（ざっくり人件費）

4.宣伝

広告費用は具体的に出ていまして、
ARMS誌では4色刷（カラー）が1Pで32万、白黒で1Pで19万。
他WebメディアやTVCMでも同様に明確化されているので
「広告を打った分だけそれくらいは消えてゆく」ということです。
おお、こわいこわい。

5.元を取る

ここまでの結果を集計しますと、
初期費用に1億7000万（土地代・上モノ込・ライフライン敷設済）、
固定出費に75万～。
これを1人あたり3500円（お昼有り）でペイさせるには、
初期費用の回収に47714.3人の入場者を回さないといけません。
1日の定例会で250人も入ればぎゅうぎゅうの会場ですから、
191回の定例会を──年中無休で250人満員礼を2年半以上
キープしなくてはいけません。
また、これにともなって人件費も2年半分発生するので‥
人件費が1億4068万‥だと？
おおう、いつまでたってもキリがない。

167000000（初期費用）÷3500（参加費）
＝47714.285（人数・下一桁四捨五入して47714.3人とする）
47714.3÷250（定例会最大参加人数）＝190.857（定例会回数）
190.857÷72（1年の日曜日）＝2.65（初期費用のみでの回収年数）
＝2.65年で初期費用だけは帳消しにできる（常時満員時）

190.857（定例会回数）×737100（スタッフへの給与）
＝140680694.7（≒140680695円・上記定例会で必要な人件費）

なんと、このままでは延々儲けにならないではないですか！
当然ながらこの間にも会場の修復や改築もあるので
少しでも補填させるには貸切の均一料金化なんて、
とてもじゃないけどできないでしょ‥

──と、半端にリアルな運営サイドの言い分が発生したのでありました（苦笑）。

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