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「アメリカのM1911系列を共産圏が作ってみた」を
体で表しているかのような拳銃。
この辺りの歴史は趣の深いあの人がいるので割愛するとして、
GBBとしてのTT-33をレビューしてみましょう。

・コスパは悪い
 装弾数が10発と50連マグを入れたG26から見て1/5、
 マルイ1911系列でも箱出し状態で26発だから半分未満と
 ゲームで使うとなると相当な不安要素になるひとつが
 装弾数の低さ。
 これを補うのにマガジンを多数持てば良いのだけど
 予備マガジンが定価3400円に対しM1911系列が2880円。
 さらに流通量を考えると、敢えてTT-33を使うメリットは
 サバイバルゲームという括りの範囲では「論外」ですね。
 限られた財布の中身・持ち出せる限界を考えると
 「価格が安い・装弾数が多い」方が心象的にも良いでしょう。

・拡張性は考えてはいけない
 おそらく世に流通しているであろうエアソフトガン・トイガンの中で
 拡張性という言葉の対極に位置しているのではないか、と
 思わせるほどにカスタマイズ方面への融通が効かない。
 ほぼ専用品、ほぼワンオフ品。
 光学機器?マウントレール?
 ‥要らないね、そんなモノは。

・実射性能ははたして‥
 正直に言ってしまうと、マルイ製品の方に分があると思われる。
 8m程度のお座敷レンジで100発ほどの試射をしたが
 精度は似たようなもの。
 と、すれば射撃に至るまで・射撃中の感触・射撃後の処理といった
 数値では出てこない面での評価になってしまう。
 感覚的に言う慣れば「不安がつきまとう」といったところ。
 セイフティが存在しない銃なので「常に暴発の可能性」が、
 ガス容量の少なさから特に冬期での「常にガス切れ」が、
 繰り返しになるけど装弾数からくる「常に弾切れ」が
 頭のなかにチラつく。
 ゲーム中にこういった不安要素がどれほどの影響を及ぼすかは
 個人の技量にもよるだろうけど‥
 少なくとも最近サバゲを始めた・ハイサイクル電動に
 慣れたというプレイヤーにはお勧めできない。

・シューティングマッチには使えない
 実銃の構造からしてセイフティが無い故に
 このTT-33にはセイフティの類が無い。
 このため、精密射撃会やタクトレといった会場へは
 持ち込むことすら出来ない。
 「発砲可能な状態」で保管・付置・離席すると
 最悪はそのまま退場になってしまうのだ。

・だが、格好良い
 
 実用一辺倒で製作された製品というものが
 これほどまでに美しく・格好良く見えるのは
 この状態で既に完成しているから、ということなのだろう。
 確かに癖の強い銃ではあるが、
 どこぞの24連リボルバーのように
 セルフロシアンルーレット状態で弾が出ない時もある
 残念製品もあるのだから‥。

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