メインアーム: M60VN
携行弾倉についての検証
古今、サバゲで「完全に無防備になる状態」といえば
弾倉を交換している最中が最も多い場面なわけで、
撃ち始めたタイミングが交戦相手と同じなら
より長く撃ち続けられる方が火力という意味では有利です。
その為、各社こぞって「より多くの弾を込められるように」と
1つの弾倉に可能な限りの装弾数を求めていくのは
当然の事です。
その流れで多弾倉マガジンや電動給弾マガジンが産まれるのも
また必然な話ではあります。
一方で、敢えてノーマルタイプのマガジン(以下・ノマグ)を使うというスタイルも
最近の海外系メーカー製品によって、価格的にも負担が軽くなり
見直されてきているのもまた事実です。
本題です。
海外系メーカーのノマグについてあれこれ試用してみたところ
当たり前というか当然な結果となりましたので
今後の参考になればと思い、レポートを上げてみます。
くどいようですが、このレポートはあくまで個人の判断によるものなので
最終的には個人個人で違って来るということを
お忘れなきようご案内申し上げます。
●海外系メーカー製ノマグの選定
まず、ノマグに求める性能と価格、外観などから
実用的であろうと思われる数点をピックアップします。
今回使用する本体は、使用ユーザーが最も多いと思われる
東京マルイ製従来型電動ガン「M4A1(完全ノーマル・だいぶくたびれている)」と
A&K製国内電動ガンコピーモデル「ぷちよん!(当方レビュー参照・HENTAI仕様)」、
悪名高いS&T製「タボール」の3挺での測定を行います。
よって、本レポートは特記時を除きM4/M16系列マガジンを指しますので
ご注意下さい。
今回テストを行ったノマグは、
・BetaProject製P-MAG(75連/以下PMAGと表記) \999
・KING ARMS製Hk416タイプ樹脂マグ(120連/KAマグと表記) @\755(10本入購入の為)
・UFC製M4/M16マグ(100連/以下UFCマグと表記) @\1147(5本入購入の為)
・G&P製M4/M16マグ(130連/以下GPマグと表記) ¥1738
・G&G製M4/M16マグ(79連/以下GGマグと表記) ¥1200/15ドル(当時約80円/ドル・直販)
参考品として
・東京マルイ製マガジン(68連/マルイマグと表記) \1848
となりました。
●質感
それぞれのノマグには元モデル通りの様々な特性があり、
特筆すべきはPMAGです。
金属ケースの重量増加を嫌って樹脂製ハウジングを採用した
元モデルにある意味忠実かつダミーカートのチラリズム。
逆に残念なのはKAマグですが、これは元モデル通りの金属ハウジング仕様もあり
廉価版としての位置付けになる以上はやむなしではないかと。
UFCマグ・GPマグ・GGマグマルイマグはそれぞれ表面仕上げに差があれど
ほぼ忠実な再現といっても良いかと思われます。
●装弾数
GPマグがマルイマグのほぼ倍の130連ということで、
2つ携行すれば300連マグにも迫る勢いです。
次いでKAマグの120連、UFCマグが100連と
ノマグであっても運用次第で充分戦える弾数と思われます。
PMAGは75連、GGマグは79連と前者に比べると控えめですが、
それでもマルイマグの68連と見比べると少なからず勝っているので
全く使えないという訳でも無さそうです。
●弾上がり
これは完全に生産ロットというか品質管理というか、
明らかに差が出てきました。
「敢えてノマグを使う」という以上、空撃ち(マグ内での詰まり)は
即死フラグと同意なので少々神経質になります。
全体的には装弾数と反比例して弾詰りが起きるようで、
マルイマグは言うに及ばず、GGマグやPMAGも詰まり知らずで快調に撃ち切れましたが
UFCマグとKAマグは何度も詰まってしまい、複数本あるうちのただの一つも
完全に撃ち切れたマグはありませんでした。
GPマグはところどころで空撃ちになるものの、マグ側面を叩けば弾が上がってくるようで
マグを抜いてどうこうとまではいきませんでした。
●構造上問題と使用弾の相性
何故UFCマグとKAマグ、そしてGPマグはダメだったのか?
どうやら給弾ルートがマルイマグと比べて急な弧を描いていることと
ガイド部分の処理(成形バリや組立精度)やスプリングの弱さ、
そしてダブルカラムならではの詰まりが起きている事が判明しました。
UFCマグはハウジングを分解して給弾ルートを手直しすれば済むものの、
KAマグは樹脂フレームを接着剤で貼り付けているという構造から
分解→手直し→再組立は困難であると思われます。
スプリング強度を上げる(サンコニの要領)等で対応しますが、
根本的解決にはならないようです。
GPマグは同じような構造でも詰まりがそれほど起きなかったのが不思議ですが、
おそらく最初からの組立精度が良かったのかも知れません。
どうやらダブラカラム構造というのが致命的な欠陥のようです。
テストで使用した弾が悪かったのでしょうか。
そう思い、MISSION(TamTamブランド?製品)の0.2g弾から
マルイベアリング0.2g・FIREBALL0.2g・エクセル0.2g・G&G0.2gと試しましたが
あまり好ましい結果とはなりませんでした。
BB弾に依存出来ない以上はどうすることも出来ません。
●結論
価格だけを見ればKAマグなのですが(Hkマーキングも格好良いし)、
性能面、特に実用面を考えるとPMAGかGGマグかという感があります。
マルイマグを買うつもりでGGマグがホイホイ買えれば言うこと無しですが、
GGマグの取扱(流通量)がそれほどでもない上にそこそこ値が張るので
複数揃えるとなると相応の手間がかかるかと思われます。
このコンテンツの公開範囲 インターネット全体
コメントを受け付ける範囲 サバゲーるメンバーまで
スポンサーリンク
コメント 2
これ以上ありません。
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。
須藤 圭
新着より
丁度M4マグ揃えようと思ってた所に良記事
ありがたい、参考になります
海苔っく
自分は恐らくG&PのコピーであるJG製のダブルカラム120連マグを6本所有してますが、
文中のマルイベアリング0.2g・FIREBALL0.2g・エクセル0.2g・G&G0.2gを使用しても弾詰り、弾上りの不良などは今の所起きてませんね。
自分の個体の状態が良かったのかな?コピーのクセにやりおる。
お値段的にも3本でニーキュッパなのでお財布にも優しい。
ガワがスチールで金属愛好家にも嬉しい、インナーの分解・メンテも可能。
欠点としては刻印が一切ないこと。ボトムプレートなんて唯の鉄板です。
ノマグプレイヤーにとって一番大変なことはメンテですな…数がある分。
最近EMAG、TMAGとMagpulマガジンにもバリエーションが出てきたので浮気しようか迷走中です。