ザ・バトルライフル（３）　Ｍ１ガーランド

2013年1月22日

年末から悩まされていた抜歯をようやく終えました。
骨が折れようが肉がそがれようが、傷が大きいほどあまり痛くなかったのですが、
歯だけはダメです。拷問受けたら0.０1秒で何でもしゃべります。
昨年親知らず抜くときにアゴの骨ガリガリやられて、
もうこんなことは一生ゴメンだ！と思っていたら、
「アゴの骨がかなり薄くなるまで溶け出してるのが、
触ってもわかるほど炎症起こしてます。また抜かなきですね。」
と気の毒そうに言われ、またやる羽目に。。。
私が臆病だったせいか、それとも酒の飲みすぎで麻酔が効きにくかったのか、
顔半分動かなくなるまで麻酔を追加しまくり、
汗ビッショリで、文字通り血と汗と涙の大バーゲンでした。終わってよかった。

さて、本題。
そんな中、迫りくる恐怖を紛らわすためにいくつか大物に手をつけてました。

第二次大戦中の米軍主力ライフル、Ｍ１ガーランドです。

Ｍ１４からのつながりで、つい手を出してしまいました。

私は逆順になってしまいましたが、
Ｍ１とＭ１４は給弾機構以外はほんとによく似てます。
切り替え時に兵にとって負担が少なかったであろうことは想像できます。
似すぎて戸惑うくらいだったかもしれませんが。。。

このロータリーボルトがハンドルを引くと回転します。
銃のメカ好きにとってはたまりませぬ。
WEのM14と違って傾斜による回転なので、
ロックとはいえませんが雰囲気がよく出てます。

スライドをオープンしたところ。
手前の給弾レール入り口から奥のチャンバーまで、長い道のりを通って給弾されます。
この状態からＢＢ弾装填済みのクリップを上から押し込みます。
コツがあり、失敗すると弾がこぼれたり、クリップが飛び出たりと、
面倒なことになります。
クリップの弾が入っている部分の一番上を親指で、
カチッと音がしてレシーバー横に確実にボタンが飛び出すまで押しこみます。
ハンドルを引いて放すと初弾装填。
Ｍ１４や６４式と同じようなフロント＆リアサイトピクチャーでサイティング。
引き金を絞るとハンマーダウンで撃発です。
動作はやはりマルシン。気温のせいもあり、シャープな動きとは程遠いものです。
弾の発射とスライドの動作を、ハンマーの倒れていく際の時間差で処理しているので、
バッ（弾発射）、ドッ（スライド後退開始）、シャン（スライド前進完了）
と、はっきりと各動作がわかるほどもっさりした動きです。
初速は８ｍｍで６０ｍ弱と弱めです。ガスタンクは本体内で暖めにくい構造です。
ほんとに夏限定向きです。暖めるとそれなりに元気よくなります。
精度はたまにフライヤーが出ますが、５～６ｍなら割と狙ったところにいき、
良いほうでしょう。電動並みの精度を期待しては絶対にいけません。
８発撃ちつくすとクリップがチーンと排出されます。
これは初めての体験にびっくり＆感動です。
金属製のクリップなので、注意していれば左手で捕まえることも可能です。
（床に落とすと傷がつくので気を使います）
目の前を物体が飛び上がっていくのは今までにない感覚です。
プラクリップもほしいところです。

調整は分解方法がまず不明でした。
アームズマガジンの解体新書でようやく確認。
独特な方式で、銃身方面をほぼ全ばらしなので結構面倒です。
実銃は簡単なのに、と言っても始まりません。
トリガーユニット部分のハンマーの引っかかりをヤスリで調整したり、
シリンダーや動作部への注油とすり合わせをおこない、スムージングを行います。
ハンマースプリングは強いように思えますが、
弱くすると動作に必要な強さが確保できなくなります。
リコイルスプリングを引っ張って不等ピッチスプリングのようにしてテンション調整。
気持ち程度でしょうけど、やらないよりは格段に良くなります。
ドガシャン！ドガシャン！。。。チーン、と、室内プリンキングには楽しい銃です。
外では、、、クリップ拾うのが大変そう。（ーー；）
GUN誌のTurk Takano氏等のレポートを見ると、楽しさ倍増です。

次はもっと大きいものです。