メインアーム: M249 MINIMI スタンダード
WE-Tech SCAR オープンボルトエンジン換装の感想
密かに心の支えにしてきた待望のブローバックエンジン換装を行いました。
宛先を勤務先にしていたので事務所閉鎖中は受け取れず、気をもんでいましたがようやく受け取れました。
しかも仕様改良型ということで初期のキットよりも改良されているというので期待大。
SCARというよりもWE-TECH旧型エンジンは、外装ソースにしない限りこの季節どうしても元気が無くなってしまい、触る機会が減っていました。
外部ソース+旧型エンジンの頑丈さと豪快な撃ち味を知ってしまうと、新型エンジンにはネガティブイメージが強かったのですが、
新型エンジンのPDWで遊んでいるうちに、SCARも同じかそれ以上の作動性を確保できるのでは?という期待が高まってきて、今回の換装となりました。
過去に私の知る限りでは「旧型に組み込める新型エンジンキット」として提供をしてくれたのはKSCのSOCOMくらいです。
さて組み込み作業です。通常分解は問題無し。実銃の動画見ても手順や部品構成がほぼ同じ雰囲気で出来ます。分解するときの音と金属感(アッパーのみ)がたまりませぬ。
アウターバレル取り外しは、実銃の分解とほぼ同じようにでき、モデルガンとしても良い感じ。
ガスレギュレーターを工具として使用できるのがトイガンならではの便利な所です。
これを見てVFCのそのままコピーと思ってしまいましたが、VFC SCARの原形をWE-TECHが作ったという噂もあり、真相は不明。試しに交換して装着してみましたが微妙にサイズが違います。
アウターバレルをアッパーフレームに止めている6本のネジは、組み付け時に締め付けがきつすぎると、分解時に工具としてのレギュレーターに負担がかかり、最悪破損してしまうので、組み立て時には注意が必要。
このUPGRADEキットにはアウターバレルからインナー・チャンバー等一式がセットされているので、そのまま交換。かなり変更されており、HOP調節ダイヤルはマルイのG3の様になります。
旧型であった鬼HOPが改善されているかは外撃ちしていないので不明。他の人のブログでは改善されているとのことで期待大。
ハイダー部のネジは14逆ネジ。旧型では正ネジのもあったようですが、
私のは元々逆ネジ使用だったので今まで使っていたハイダーもそのまま使えました。
アウターバレル取り付け時には6本のネジは仮止めで余裕があるようにしておきます。
すべて組み上げた後に締めるようにすれば、分解時のピンを抜くのが余計な抵抗なくスムーズにできるようになります。
それでもきつい場合には分解とブローバック動作を数回繰り返せば、以降はスムーズになります。
スライド(ボルトキャリア)は、上についてる巨大な四角い棒は使いますが、メインのエンジン部分を包み込んだ本体は総取換え。
四角い棒とスライドを結合している六角ネジ2本を抜く際には緩み止め剤が塗ってあったのか、
かなりきつかったですが、分離して付け替えるだけ。ピストンの可動部にはシリコンオイルを注油してあげます。
旧型エンジンの総金属という頑丈さに比べて、プラのピストンというのが耐久性に問題があるのではないかという、
ネガティブイメージの最大の箇所だったのですが、国内ガスブロと同じような仕様なので、
普通のガスを使っている限りすぐに問題が出ることは無いでしょうから、今後の使用で結果が出ると思います。
メインスプリングユニットはピストンの大口径化に伴って細身になり、総取換えです。
改良仕様ということで、基部に緩衝用のラバー部品が付加されたようです(これは重要)。
スライドストップもユニットごと交換。個人的にWAのM4にいまひとつのめり込めないのは、このスライドストップとハンマー。WAはホールドオープン状態からは装弾済みマガジンを入れてボルトを引いても、ホールドを解除することができず、ハンマーはハーフコック状態でプラプラするのが違和感アリアリだからです。
トリガー・ハンマーユニットもシアバーを抑える小さな部品を除いて総取換え。
ユニット構造になっているのはメンテナンスが楽で絶妙な設計と思います。
バルブロックのスプリングは相変わらず強すぎるのでカットしていた今までのものを使用。
交換の手間としては楽で良いのですが、国内メーカーで部品を取り寄せた経験からは、
この価格でこんなに丸ごとくれて大丈夫?と、他人事ながら心配になります。
個人的にWE-TECHがすごいと思っていたのは、各機種間の機関部品の共通性です。
旧型のM4・M16・SCAR・416ではガスブロエンジンやトリガーユニットがそのまま使えるというのは、実銃でも常に要求仕様上位で部品の共通性というのがあるように、
部品補給やメンテナンス上とても有り難いことでした。
PDWのオープンボルト版以降は各機種独自化の方向の様で少し残念なところです。
それでは組み上げて待望の実射です。
マガジンに装弾するのは今までのように真上からローダーで一気に入れられず、
ハンドガン用ローダーで前斜め上から入れるようにします。
付属のローダー用アダプターで上から一気に、というのはリップが弱そうで気がひけます。
ボルトを引いて放すと盛大な金属音で閉まります。この時点でサイレンサーはあきらめます。
新品だからか、セレクターの動きが少し重くなりました。
セレクターがセミの位置であることを確認して至近距離でターゲットを撃ちます。
「おおぉっ!!」←驚きの声。大きめの発射音と共に金属の作動音、そして同時に激しい衝撃。
M14やG39は未入手なので比較しようが有りませんが、互換性を諦めた新型エンジンの凄さを実感できます。
同じ作動条件でWA-M4 SVerを超えていそうな勢いです。
マガジン数本試すと、ガスを詰めすぎて気化するスペースが無いとかなり弱くなることが判明。10数発撃って気化スペースができると動きが良くなります。ガス消費量が大きいのでしょう。下記のように数値が裏付けます。
(名称、シリンダー直径、バルブ解除ストローク、シリンダー重量)
WE旧型 12.8mm 36mm 247g
WE-PDW-OB 16mm 36mm 194g
WA-M4 18mm 26mm 212g
WE-SCAR-OB 18.5mm 36mm 268g
ガスを食うとはいえ所詮は1mag=30発(32発)なので、撃ち切ることは可能と思いますが、
ワントリガーでは今の時期さすがに後半で生ガス吹きます。
バックファイアのごとく排莢口から吹きあがり、銃口からの噴出が有ることもあります。
これが炎ならばリアルなのでしょうけど。。。
実銃チックに指切りの技量が要求されます。
やはりマガジンリップの保持が弱いのか、フル装弾時に前半で給弾不良や弾ポロが出ることが有りました。
ダブルフィードの場合、排出に気をつけないとガチャガチャやってるうちに機関部にBB弾が入ってしまうことが有ります。
初速は0.20gで室内温度で80~82m、ドライヤーで温めて90m前後と安定性・実用性ともに十分。
ボルトストップはかっちりかかります。
集弾性は室内ではあまり変わらないので、外撃ちで見たいところです。
リコイルショックは金属や樹脂製のストック基部を破壊するほどのもので、
いくら改良仕様でもストックを折り畳んだ状態で連射することは、
基部に負担をかけますので、避けた方がいいと思います。
しっかり肩付けして撃つべきでしょう。
分解組み立てでも射撃でも、実銃の動画を見ながらリアルな気分に浸れる一丁になりました。
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コメント 5
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K.BOU
買ったんですね。オープンボルト‼
誰か買って記事にしてくれないかな〜って思ってたら、やっぱりTIIDA77さん。自分も買おうかな〜。
マガジンは現行品がそのまま使えるんですよね?
K.BOU
そうそうTIIDA77さん、WEのL85の試作品動画見ました?
あの軽快な動きを見たら、めっちゃ欲しくなりました。いくらで販売されるかな?
TIIDA77
K.BOU様
はい、買っちゃいましたよ~。
マガジンはガス放出口とリップが一体になったプラの部分と、弾を押し上げる部品の計2個を取り換えて使います。キットには1セット分が付いています。ネットで1セット800円前後で売ってたはず。
弾を押し上げる部品を取り付ける際にスプリングが強いので苦労します(実は最も難易度が高い部分)が、サイドパネルを一番上のネジと二番目のネジの中間でカットし、スプリングを先に収納してからこれを取り付けるという方法が、動画で紹介されていました。
この時に実はスプリングの下に上げ底部品が噛ませてあることを発見。
これを取れば数発分は弾数がアップするはずですが、ボルトストップを押し上げる力がわずかに小さくなると思うので、そのままにしておきました。
L85はもちろん欲しいです!狙ってます!!
この作動性を実感したら、L85も軽快な上にもリコイルショックが味わえるんじゃないかと、期待大です。耳元でボルトが暴れるからうるさそうですが。。。
円高のうちに出てくれたら、総金属製といえどもG39と同じくらいじゃないですかね?
M4のオープンボルトも快調そうです。M4/16/416の交換キットも早く出てくれないかな~。
うき
私はインナーバレルの交換程度しか銃のバラしの知識も技術も無いので、TIIDAさんの記事をただただ「ぽかーーーん」と拝読させて頂きました。
やはり中身を自分で調整出来るようになるのはいいですね~。
TIIDA77
Dukeman様
画像が無いので文章だけでわかりにくくてすいません。
ガスブロは立体パズルのようなもので、細かいネジなどが少ないので、手順さえ分かれば、電動銃のインナーバレル交換のようにできると思います。
通常分解・組立を目隠しして行うという遊びもできますよ~。