WE-Tech KAC PDW Gen2→Gen3

2012年4月3日

We-TechのKAC PDWは、旧タイプの真鍮シリンダーエンジン（Gen1）と、
オープンボルトタイプエンジンの過渡期に発売されたため、
私が入手した際には、オープンボルト(Gen2)になっていながら、
交換された旧タイプエンジン等も一式付いていて、ちょっとお得な気がした物でした。
しかし、初期に出た悲しさでシリンダー径は１６ｍｍとなっており、
その後に出たM16／M4系のオープンボルトエンジンは１８ｍｍ超で、
若干物足りないのでは、という意見もありました。
さらに悲しいのが、せっかくのオープンボルトなのに、
エジェクションポートから引きバネが見えてしまうこと。
他メーカーから改良部品も販売されましたが、メーカー純正で改善が望まれておりました。
そしてついに、Gen3と言われる待望の改良版が発売されたのでした。
発売されてだいぶ経ちますが、経済的な氷河期を乗り越え、
STFMさんからコンバージョンキットを入手しました。

持っていたのはこの10inタイプ。

ディンプルバレルが特徴的ですが、ＰＤＷにコンパクトさを求めていた私にとっては、
少し長く感じるものでした。
そこでせっかくなので、SHORT８inタイプを注文。
これでチャンバーやバレルは共通なので、ロングとショートどちらにもできるはず。
しかも、最近の実銃は簡単にバレル周りが交換できるので、
リアルなWe-Techでも同じはずと皮算用してみました。

コンバージョンキットの内容はこれ。
バレル周りの交換は思ったとおり簡単でした。
ネジ２本外すだけで、ごそっとバレル関連が抜き出せ、
ガスシリンダー関連をピンやイモネジを取って交換するだけでした。
初めて気がつきましたが、KAC PDWはHK416と同じように、
バレルはフリーフローティングなのですね。
ハンドガードでほとんど見えないところもしっかりディンプル加工で、
そのリアルな構造に思わずニヤリ、です。
トリガーユニットは、Gen1からだとフルオートシアーが引っかかるようですが、
Gen2からなので問題無く、ここは交換を省略して予備部品としました。
しかし、組み立て時にボルトストップが引っかかってしまいました。
Gen2とGen3のボルトストップ形状はほぼ同じなのに、
１ｍｍ以下の違いがあるようです。
ギリギリまでシリンダー径を稼ぐために、
敢えて他の部品にまで影響を及ぼす変更を加えています。
このわずかな違いが組み合わさり、より高次元の作動性につながっているのだと思います。
肝心のエンジン内部の調整は少し面倒です。
最近のWe-Techのものは、必要以上にタイトになってきているようで、
ノズルの前後動がなかなかスムーズにいきません。
部品の継ぎ目の段差も有りました。
これらを棒ヤスリやカッターで調整していきます。
後はマガジンはGen2と同じなので、そのまま。
シリンダー径は16ｍｍ→１８ｍｍ超
スライド重量は194g→180g
重量が減ったのはシリンダー径を広げたためでしょう。
M4/M16系と比べると大分軽めですが、ドン！ときて、
フルオートで暴れる感触は明らかに増えてます。

ここでふと、Gen2のスライドももったいないので、
せっかくだからそのうちヒマを見て使えるようにしてみようと画策してます。
燃費が良いので冬用にしても良いのでは、という考えが湧き出してます。
交換も瞬時にできるし、良いんじゃないの？と脳内で声がこだまします。
そのためには埋もれているGen1の部品を発掘しなければなりませんが。。。

で、組み上がりがこれ。

ほんのわずかの差ですが、居間で振り回してもぶつかる確率が大幅に減っています。

やはりこのギュギュッと感が良いです。
狭い場所用ですね。

もう少し長いのが良ければＭ４やＭ１６に持ち変えることなりますが、
マガジンが全て共通というのが、財布の寒い私には嬉しいです。
私のＳＭＧに対する要求は、とっさに片手でも撃てて近接戦用に、
必要に応じてストック展開して中距離戦以上にも対応できる、
ということでしたが、
MP7はどうしても垂直グリップが取り回し時になじめず、
かといって、ＶＦＣのＭＰ５をマガジン含めて揃えるにはハードルが高すぎたので、
理想に近い銃ができたと思ってます。