本日試射調整した谷押しパーツの改良型(精度向上型)につきまして。
 まずは写真をご覧下さい。

KC4D0796_1500.jpg

 上が以前に一応の完成をみた、谷押しパーツとアーム、下が今回搭載した谷押しパーツ改(高精度版)とアームです。
 一見して、本来の押しゴムを受ける部分が無いのが分かるかと思います。
 今回、思い切ってその部分を切り落とし、厚みを調整した平ゴムで置き換えました。
 図にするとこんな感じ。
 ○ピンクはHOP最弱、黄色は最強を模したアーム位置。アームの可動範囲は先端で約1.5mm
 ○アームの下は、上から、押しゴム(グレー)・押しパーツ(アルミ:薄いグレー プラ棒:赤ハッチング)・チャンバゴム(グレー)・G-HOPのスピンシート(赤)

マルイ純正ホップ窓と押しゴムの関係、横から_チャンバゴム巻き込み検討用_改2b(押しアーム改修・押し切り重視).png

 Nazgulさんがよく指摘されている、押しゴムのシーソー現象をキャンセルし、エレベータHOPに最も簡単に近づける(ただし、アーム自体が弧を描く為、当然押しゴムも垂直移動はしない)、最も安上がりで簡単な方法であるかと思います。一番乱暴な方法とも言いますが。
 ゴムはホームセンターで手に入る、普通の1mm厚のゴムシートをPSG-1用は二枚重ねて瞬着で固定、FA-MAS用は同様に1mmと0.5mmを接着した……と思います(※これについては後述)。また、長さ(5mm)と、特に幅はきっちり3.8mmになるように数回切り出し直してます。これは、長さはともかく幅はチャンバパーツの左右の壁にきっかり収まり、バレル軸に対し押しパーツが左右にずれたりねじれ方向になったりするのを抑える為です。
 押しパーツ自体も、前回のプラ削り出しから、0.3mmアルミに1mm角の三角プラ棒を底辺で接着して作ってます。

KC4D0787_1500.jpg

 七面鳥は、エアガンに限らず何かを改造する時は、基本的に「オリジナルに戻せる」「簡単に手に入る素材を(工夫して)使う」をモットーとしてます。なので、アームを削るのはポリシーに反する訳ですが、ここは効果とトレードオフで。

 また、前述の図はPSG-1を採寸したものですが、FA-MASはチャンバーのプラ部分の厚み(図で2.0mmの部分)が約1.3mmしかありませんでした。なので、PSG-1で使用したフラットな押しパーツにゴムを追加して作った押しパーツ(厚みが足りないと思えたので急遽ゴムを貼り足したのだが、厚みが全体で3.4mmもあった)を使用した前回夏前の試射では、バレル内への突出が大きすぎて兆鬼HOP&糞詰まりで初速ガタ落ちになる訳です。
 また、PSG-1ではHOP最強で図のようにアームとチャンバがツライチになるようなのですが、FA-MASではどうもそうならないようで、その為に今回は3回ほど現合で押しゴムの厚みを調整してます(なので、何を何枚貼ったか良くわからなくなった)。なお、アーム~押しゴム~押しパーツ間は両面テープで貼り付けてます。これは、アームからパーツが外れて欲しくない半面、バレルの穴位置との兼ね合いで若干のズレは許容したい、その為には両面テープの接着力が丁度よいと考えた為です。

 これでPSG-1もFA-MASも、かなり満足のいく結果が得られました。これ以上は硬度を調整したゴム材を使ったり、押しゴムやパッキンの形状を突き詰めたりしていく必要があるでしょうけれど、もうその領域は素人が「手に入る素材」で手作業で出来る範囲を超えます。費用(作業工数等含む)対効果的には、いい線と言えるのではないかと、自己満足しております。

追記:
 ちなみに純正状態を図示すると多分こんな感じ。

マルイ純正ホップ窓と押しゴムの関係、横から_チャンバゴム巻き込み検討用_改2(純正).png

 押しゴムの寸法は図示してませんが約3mm、図では真円ですが実際は潰れているはずです。
 この構造、量産品かつ効果対費用を考えると本当によく出来てると思います。

20181015追記:
補足:
アームのピポッドから先端:25mm
先端の移動量      :1.5mm
推定角度変化量     :約3.5度

無視出来る程小さくは無いけれど、微妙な角度ですね……

押しゴムは硬度不明ですが、恐らく60~70位。消しゴムが一般に50前後だそうで、それより硬く、タイヤ(70~80)よりは柔らかい程度でしょうか。アルミ板と共にホムセンで購入。

1mm角の△プラ棒はヨドバシの通販で購入。

0.5mmのゴムシートはモノタロウの通販で。

以上、参考になりましたら幸甚です。

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コメント 4

これ以上ありません。

スマイリー

スマイリー

お早うございます。思い切った加工ですね!
でもいい結果が得られたなら何よりです(^^)

単純な円形部分削りですが、アームを削る加工は自分も最近やっちゃいまして。

メイプルリーフ+猫撫で導入にあたり、(ダイヤル0状態でHOPがかかり過ぎるのを解決するために)3機種(PDW、タボール、SVD)に試したのですが、満足いく調整になったのはまだ1機種(PDW)だけです。(^^;;)

アームの角度、HOP窓の広さとか機種、バレルごとに違うので沼ですね。

マルイの純正HOPは本当によく出来ているなと最近実感するので、悩んだら面押しやメイプルにこだわらずマルイ純正にするのもアリだなーと最近思ってます。

Nazgul

Nazgul

これ7mmがけで作ったらニヤニヤしてしまう弾道の銃に
なりそうですね(笑)
早速PSG持ってる人がHOPアーム真似してみよう!と盛り上がっています。
二式谷長かけHOP作成で、今日のゲームは参加者減ってます。
どうしてくれるんですか(笑)

最近、海外の物ではドラムHOPが原因なのか分かりませんが
押し幅が少なくて、初期に既にかかっているような物もありますよね。
HOPアームの長さで美味しいところが超狭いのもありますし・・・

スナイパーライフルばかり使っているので0.2gは初速測定だけ、
その後は0.25g以上なので私の場合は問題ないのですね。
0.2g沼があったなんて・・・

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>スマイリー様
アームは、後で気付いたのですが、元に戻したければ、2mm角の三角プラ棒を使って形状を再現出来るから問題無いなと。
マルイはバレルのHOP窓とパッキンは共通化してますが、チャンバのプラパーツは結構個体差があるみたいですね。
こっちの沼は甘いぞ、ってなもんでしょうか。ああ怖い(笑)

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>Nazgul様
7mm化、その為のスペアバレルです。いずれやります。
というか、そんなに影響あったとは光栄至極、感謝の極みであります。
七面鳥もPSG-1には0.28g弾のみと割り切ってます。
バイ仕様(バイ言うな)のFA-MASがどこまでやれるか?実戦投入が楽しみです。

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