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 と言う訳で、七面鳥の手元のマルイSPAS12、無事組み上がりました(実はネジが1本余ったのはナイショです、多分トリガーガードの固定ネジなんで、保存はするけど見なかった事にしますが)。「組み立ては分解の逆だ!」というのは名著「海軍よもやま物語」の一節ですが、分解時に油を拭く工程と、組み立て時に油を塗る工程すら対になっている事を考えると、けだし名言と言わざるを得ません。

 さて、組み立て工程も基本的に分解組立参考図に従いますので細かい事は省略しますが、トリガを補修した事もあり、組み立て中に作動確認しつつ進めます。すると……
 機関部単体での作動はOK、だったのですが、トリガーガードを付けるとハンマーが落ちない……ではなくて、ピストンがリリースされません。
 これはもう、トリガ補修時に懸念してた、若干トリガが反ってしまった影響により、トリガを引き切ってもシアの運動量が足りなくなってしまった事に他なりません。
 では、これをいかに解決するか。
 トリガ~シアまでの部品のどこかで厚みを増してやるとか、シアのピストン拘束部を少し削るとか、色々手は考えられますが、七面鳥は一番乱暴かつ簡単な方法を採りました。
 つまり、トリガーガードの、トリガと干渉する部分を削ってトリガの引きしろを少し大きくしてやる、と言う方法です。

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 見ての通り、トリガーガードの後ろを、0.5mm程ヤスリで削りました。
 これでトリガがキチンと作動し、ピストンがリリースされるようになりました。一安心。
 その後も図に従って組み立てていきますが、シェルカバートーションが欠品しているのと、カバー取り付け部が欠けている事から、シェルカバーはあえて付けずに組み上げます。
 途中、フォアエンドの動きをピストンに伝えてコッキングする為の「アクションバー」の突起や窪みがいちいちいろんな意味(BBキャリアの動きをコントロールする、他)がある事が解ったり、なかなか有意義でありました。

 そして、謎の紐。
 タイトル写真のフォアエンドから何か垂れてますが、これ、言ってしまえば、自作のコッキングストラップです。

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 マルイのエアコキショットガンはコッキング非常に重いと言われてますし、実際、組み立て途中の作動チェックで最初にコッキングした時、「嘘っ!」と思ったほどです。
 実際には、フォアエンドを「握って」「引く」動作になるため、引く力+握力を使うので、必要以上に重く感じるor引きにくく感じるのだと思います。
 なので、握力をあまり使わずにコッキング出来れば少しは楽になるのでは?というのがコッキングストラップの存在理由です。フォアエンドを掌とストラップで連結してしまえば、握力使わなくてもコッキング出来る理屈になります。
 実際、アフターで販売されてるものでもありますが、評判を見ると弱点もあって、手を突っ込むのに手間がかかるとか、長さ調整が難しいとか。
 なので、そこを七面鳥的に改善する事を考えてみました。
 手を突っ込みづらいのは、ストラップが固定されていないからですから、フォアエンドの端部にストラップを固定できれば……という事で、端部に穴を空け、ゴムで抑えてみました。ゴムにしたのは、ガッチリ固定すると、コッキングする力がそこにもかかって、恐らくそこら辺がいずれ破損するだろうからです。

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 ストラップ自体は手元にあったベルト、多分カメラバッグの固縛用についていたもので、使わないのでほっぽっておいたヤツを流用し、これをフォアエンドとアクションベースを連結するビスを利用して共締めします(余ったストラップは切るのもったいなので、とりあえずまとめてます)。ただ、ストラップの分厚みが増すので、本来の3mm×10mmビスを、買ってきた15mm長のものに交換しました。

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 なので、ここのフタはオミットして、隙間をゴム板を両面で貼付けて見た目を整えてます……整ってます?

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 これでとりあえず撃てるようにはなりました。
 どれくらい補修が持つかですが、全く未知数ですからね……トリガにかかる荷重に対し、補修の強度がどれくらい上回っているかがキモなんですが、知りようがないですからね……
 あと、やはりストックが欲しいですね。それとフォロサイトも付けたい。ただ、フォロサイトはアイアンサイトをエマージェンシー用に残して、少しゲタ履かせて付けてみたいので、そうすると上に折りたたむオリジナル形状のストックは干渉しますよね……なので横方向の折曲げ銃床タイプをDIYする事を考えてますが……まあ、相当時間かかるでしょうね……
 あと、タイトル写真見て気付いたのですが、マズル部品が欠品している事に全然気付かなかった件、「ショットガンはマズルは切りっぱなし」という先入観が強く、このデザインで全く違和感を感じてないんですね、今時点でも。なので、もうしばらくこのまんまでも良いかな……と思ってます。シンプルでカッコよくありません?

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コメント 4

これ以上ありません。

バイパー

バイパー

こんばんは。
補修作業お疲れさまでした。
いろいろ削ったり取り付けたり大胆にできてしまうのは元々はジャンク品のような本体ならではでしょうか。
いろいろと工夫されており素晴らしいですね(^_-)-☆

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>バイパー様
性分でしょうね、バラしたり組んだり直したりは苦にならないどころか、好きでした苦労が楽しくてしょうがないです。
なので車もよほど面倒か特殊工具が必要でなければ自分で手を出します。
でも基本は「オリジナルに戻せる」がモットーです。
部品が亜鉛合金でなければもっと磨いたり削ったりしてみたいですが……亜鉛合金はすぐ割れますので基本手出し出来ないのがなんとも。

todosan

todosan

こんばんわw

修理ご苦労様です~
何とかなってよかったですね!

で・・・・
この発想はなかった!
コッキングストラップとは・・・・
スパス買ったら真似してみよう!

実戦レビュー待ってます!!

でわでわw


追伸
シャッガンはいいぞ~

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>todosan様
コッキングストラップ、実を言うと、少し前にGun誌の記事で実銃についてるの見てまして、こりゃいいやと思ってました。
エアガン用市販品があるのを知ったのはごく最近です。
「これなら作れる!」って思っちゃうのは悪い癖ですね、商売してる人に対して。
治っちゃったからには、エアコキ祭りに持って行くしか!ですね。

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