さて。
 一つ前の日記で盛大にゴタクを書き散らかした訳ですが、何が言いたかったというと、詰まるところこういうことです。

「PSG-1+G-HOPでさらなる射程と精度を得るには、初速をもう少し稼がないとダメなんじゃね?」

 純正状態の電動ガンから初速をもう少しひねり出そうと思うと、普通はメカボを開けてバネを交換して……といった手順になるところですが、有り難い事にPSG-1の場合、その前に一つ出来る事があります。
 それは、インナーバレルのチャンバーパッキン部の切り欠きを埋めること。このインナーバレルの切り欠きは、マルイの他の電動ガンでは見られない独特の構造であって、巷ではその存在理由は、
1:コレがないと初速が規制値を超えてしまうため、エアを故意にここから漏らして初速を規制値に収めている
2:長すぎるバレルに対して発射エアが不足するため、ピストン停止後にここからエアを吸ってバレル内が負圧になるのを防いでいる
の、二つのどちらかで語られていると思います。
 七面鳥的には、1:は充分ありそうな話ですが、2:はどうかな~と思ってました。というのは、仮にチャンバ内が負圧になったとして、非常に薄いゴムであるチャンバーパッキンがその負圧に耐えて切り欠きの空間を維持出来るとは思えない、要するに負圧に負けてここを塞いでしまうだろうと思えるからです。
 じゃあ、1:は本当かというと、さて、どうでしょう?答えは、やってみなくちゃわからない。大エアガン実験で。

 というわけで、この切り欠きを塞いで初速を比べてみました。切り欠きはおよそ高さ1mm、なので、厚さ1mmのゴムを適当な大きさに切り、瞬着でチョン止めしてバレルの外形にあわせて整形してみました。加工が荒いのは、とにかく効果を見る実験だから。

KC4D1172_1024.jpg

 切り欠き埋める前と後の初速比較は以下になります。

20191021PSG-1切り欠き埋め初速比較.png

 ざっくりですが、切り欠きを埋めると5%弱の初速の向上が見られます。勿論、ホップのかけ方でも初速が変わります。上の数字は、PSG-1のホップ調整の大きい突起の位置によります。
 この結果から、切り欠きの理由は1:であることが明白になり、また、その効果は大体初速を5%程度変化させるものである、という事が言えましょう。G-HOPはマルイ純正ホップより抜弾抵抗が大きめ(過去のデータから、G-HOPの方がわずかに初速が低め)なので、純正ホップかつ切り欠きがない状態だと、確かに100m/sを少々超えた値が出ても不思議はない状態だとも言えましょう。

 さて、これで疑問が一つ消え、射程に影響する要因を一つ向上させることが出来ました。
 この結果がリアルワールドでどの程度影響するか、早く実射で確かめたいものです。
 そして、この結果ベースで、次なる調整計画、7mmG-HOPに挑戦する下ごしらえが出来た、と言えます。前述の通り、G-HOPでは抜弾抵抗がどうしても増えるので、その分は切り欠きを埋めて7mm化による増加分もカバーしないとダメだと予想出来ますから、その方向でバレルを作成し、ノーマル穴と比較してみたいものです。
 ああ、早く時間作らないと……

追記:文中書き忘れましたが、BB弾はマルイの0.2gベアリング非バイオです。

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