PDI Wホールドチャンバーパッキンについて (2)
PDI Wホールドチャンバーパッキンについて引き続き書かせていただきます。
(1)に引き続きです。
今回は
・初速が落ちる
・気密が悪い
・取り付けづらい
というネット上で見られる評価3点をまとめて検証考察します。
「初速が落ちる」という現象については「気密が悪い」からと発生してい
るので同問題とします。
パッキンを変えて初速が落ちるという現象について過去の経験から2つの
原因が考えられました。
一つ目は下写真の赤丸のパッキンの弾の受け口が堅い
ただバレルに取り付けた状態では分からないのでチャンバーに固定し
BB弾を1発入れ適当な棒で押し込んでみます。
HOPをかけていないにもかかわらず大きい抵抗を感じた場合ここでの抵抗が
原因で初速が落ちていると考えられます。
・メモ
この状態が弾詰まり、給弾不良の原因になる事があります。
またこの現象はチャンバー本体、インナーバレルの取り付け交差によって
HOPパッキンが締まる事で発生することがあります。
カスタムバレル、チャンバーなどを組み込んで上記症状が出る場合1度確
認して見てください。
検証
チャンバーに取り付け実験
・使用チャンバー :従来型M4系分割式チャンバー(マルイ製)
・使用バレル :標準バレル(マルイ製)
結果
問題無し
逆にゆるいくらい
2つ目ははじめの写真の赤丸部分がやわらかすぎてエア漏れが起こっている
前検証でかなりゆるく感じたのでこちらが原因と考えられます。
PDIの当パッキンはゴム質をやわらかくすることにより気温差によって生じ
るゴムの硬化を防ぎHOP調整を容易にすると歌っているくらいなので確実
にマルイ製よりはやわらかいです。
しかし
精度がいまいちなCYMA製のHOP UPチャンバーにPDIのパッキンを装着
し上記検証を行ったところほぼ適正な状態になりました。
ここで気がつきました。
下記のような状態が起こっている事が分かりました。
上図は電動ガン系列の標準的なチャンバーの断面模式図です。
マルイ製のHOPパッキンなどでは先にバレルにパッキンを取り付け上図の
ようにチャンバーに挿入して取り付けます。
しかしながらPDIの当パッキンでは外周部にリブがありマルイ製などの精度
の良いチャンバーに取り付けようとすると
上図のように外周リブが引っかかりパッキン自体に赤い矢印の向きに力がか
かります。
このまま押し込むとゴム質がやわらかいため取り付けることは出来ますが...
周りのゴムに引っ張られてしまい上図のようにノズルとの接触口が広がって
しまいます。
上図はしっかりと気密が取れている状態です。
ノズルとパッキンの受け口は密着し弾にエアが効率よく当たっています。
しかし先ほどの状態のままですと上図赤丸の部分のようにノズルとパッキン
受け口に隙間ができエアが漏れます。
これにより弾に圧力が伝わりきれずに初速低下を招いているようです。
CYMA製のチャンバーは少々内径が大きかったため上記の状態にならず適切
な状態になったようです。
よって「初速が落ちる」「気密が悪い」は取り付け方とチャンバーとの相性
を見極めることによって解決可能です。
続いて「取り付けづらい」について
‘・ω・)....
外周のリブが邪魔です。
やわらかいのですぐに先ほどの状態になります。
解決策としては
・外周リブを削る
・緩めのチャンバーにする
・パッキンをチャンバーにつめてからバレルを挿す
程度かと
‘・ω・)...
なにか同じ気が...
もし試すさいは自己責任でお願いします。
残りの評価の検証は次回で・ω・)ノ
(3)へ続く
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コメント 6
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ざくさん
バレルとチャンバーとパッキンの関係は、結構、肝だと思います。
興味ある検証です。
それにしても、大量の模式図、お疲れさまでした。
結構、大変なんですよね、こういうの。