総合評価

5点(とても良い)

操作が簡単、
調整いらずでよく当たり、
ガス燃費も良く、
壊れにくく、
そして安価で手に入る。

そんな銃があればと思った事はありませんか?

あるんです。16年前から。

この夏、東京マルイからM9ピストルが発売予定ですが、その発売に先駆け、前身となったM92FSミリタリーを今回は紹介、「オモチャのテッポウ」という側面であらためて評価していきます。

昔話をしますと、コレの新発売当時、私は某社製の92FS(スーパーバージョンのセンチュリオン、と聞いて、あぁ〜アレねと苦笑いした貴方、同志ですb)を使っていましたが、この某社製、高い割に不満だらけでした。マガジンは5000円もするのにガス漏れ頻発する、ホップが独特なシステムでそもそも安定しない上にホッププラグがタマと一緒に飛んでいく事がある。ホップ調整ネジも撃ってるうちに脱落し銃の中でカランカラン跳ね回る。私の周りでは堪らず同社製旧製品のノンホップバレルとパッキンを使用する人がほとんどでした。さらには、そうやってカスタムホップやカスタムバルブを社外で出されるとメンツ丸潰れと思ったのか、この某社はサードパーティーの部品を一切認めず、同社製カスタムオプションだけを取り扱えるようにしたのです。。高い割に使えない。

そんな中、マルイが半値程度の価格で92FSを出す、というのは福音でした。刻印やマークがリアルではない、デコッキングできない、ホップが可変ではない、というのは些細な事でした。安くて、楽しく撃てて、よく当たり、壊れない。「テッポウのオモチャ」として最低限の機能で最高の性能を引き出していました。
私はそれまでのセンチュリオンを投げ、このマルイ92FSミリタリーに鞍替え。さもありなん。その後大学卒業まで心強い相棒となったのです。

このたび入手ました個体は、某リサイクルショップで不調ジャンクとして捨て値で売られていたもの。、、だったのですが、簡単な修理で完調に戻ったのでマイウエポンに登録したものです。

見た目や質感について

4点(良い)

90年代に設計された定価12,800円という低価格品のため質感はそれなり。デフォルメされている部分もあり、ベレッタ商標権を持ってる某社製や、ヘビーウエイト樹脂製の某社製、干支一回り違う弟・M9A1に比べるとさすがに質感は劣ります。のでリアルな質感などをお求めの方はそちらをどうぞ。

裏を返せば、質感が劣るということは、擦ったり傷が入ってもさほど気にならないということ。ゲームなどで多少雑に扱っても平気です。

初速や集弾性について

5点(とても良い)

私の個体で、平均初速73mほど。0.2g弾にちょうど良い固定ホップで、調整いらず。この固定ホップはマルイコッキングエアガン譲りの優秀さで、狙ったところに吸い込まれるように飛んでいきます。

剛性、大きさ、重さについて

4点(良い)

外装はABS樹脂製でしっかりしています。寸法は標準的。米軍実物のビアンキM12ホルスターにぴったりと収まります。

ウェイトなど搭載していないため軽めです。

機構、機能について

4点(良い)

デコッキング機構が付いておらず、ハンマーが起きた状態でセーフティレバーを操作するとコック&ロックとなります。ここが実銃や他者製92と違う部分、リアルではない部分です。
ハンマーを安全に落とすには、マガジンをら抜いてからトリガーを切ります。横着してマガジンが入ったまま指でハンマーを戻そうとすると暴発するため、注意が必要です。
安全にするためにはマガジンを抜く。、このシンプルで確実な方法を習慣づけさせてくれる、と好意的に解釈しましょう。

この割り切った機構のためか、フレーム側、ハンマーとファイヤリングピンなどが収まった部分は構造もシンプルで、調整機構のない固定ホップも加えて、部品点数が少なく壊れにくくなっています。

取り回しについて

5点(とても良い)

ごく一般的なベレッタ92なので、パッともってサッと構えると意識しなくてもピンと狙いが定まるほど、持ちやすく狙いやすいです。

カスタムやサプライについて

5点(とても良い)

発売から16年経っている定番商品のため、カスタムパーツも豊富です。
また特筆すべきは、この夏フルモデルチェンジを果たし、M9ピストルが発売されるにもかかわらず、当製品は販売を続けるとのこと。そしてマガジンはそのニューモデルと共用です。16年前に新発売の時買ったマガジンが、この夏のニューモデルにも使えるのです。

総評

5点(とても良い)

過日、某ガンショップのオーナーさんが静岡ホビーショーに赴いたという動画で、新発売予定のM9ピストルを手に「今までの92ミリタリーも併売するらしいよ。せっかく安いんだしこのままでパワーダウンさせて14歳仕様も作ればいいのに」という旨のコメントをしていました。同じ考えの人がいたんだと感激しました。。でも「R」って名称は、某社がかつて92シリーズに対して使ってるので、色々大丈夫かなあと。

イマドキのリアルな機構、リアルな重量、質感の銃に比べ、当製品は機能を幾つかオミットし簡素化された低価格路線。

しかしながらそれは、「オモチャのテッポウ」として撃って遊び、よく当たり、壊れない事を最優先に考えた、マルイからの答えなのです。そしてその答えは、16年にわたるロングセラーという事実が、間違ってはいなかったと物語っています。

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コメント 2

これ以上ありません。

ボン太

ボン太

エムジェイさん
おはようございますm(_ _)m
訴訟大好きな某社は私の嫌いなメーカーです。
聞いた話ですがMGC倒産後にMGCの技術者が私の嫌いな某社と好きな某社に流れたそうです。
残念な事に嫌いな某社はガバメントを解ってる…非常に残念に思います。m(_ _)m
新しいm9はちょっと期待外れだと感じて居ます。H&K 45から新しいシステムが導入されて居るらしいですが…スライドを外さないでホップ調整出来るシステムを搭載してる為なのか私の所有するm&pは弾道がやや左に逸れる…ので。まぁ〜自分で調整すれば良いのですが…天下のマルイ商品としては残念に感じます。
マガジンが旧製品と共用は良いですね。

エムジェイ(MJ62)

エムジェイ(MJ62)

>ボン太さん
ちょっと時間開いたのですが。

あそこの会社のは、この20年で値段が倍なっちゃってて、もう見向きする気にもなりません。ガバ系とM4しかない感じだし。


先日、この92ミリタリーをゲームに持って行ったのですが、性能は色褪せないですね。パッキンがへたっててちょっとホップが弱めではあったんですが、同じところにドロップしていくので、1発目で距離見て2発目以降はほぼ必中できるっていう。ホップパッキンを新品に交換したらまだまだ充分戦えそうです。

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