世間では(サバゲでは?)、近距離での戦闘をまとめて "CQB" と言ったりしてますが、厳密にはCQB (Close Quarters Battle) と、市街地戦 (=MOUT → Military Operations on Urban Terrain) は違いますよね。

本来的には "CQB" って、特殊部隊などが局所制圧や人質救出の為に用いる戦術のことであって、別に都市部での戦闘全般のことではないですよね。(そして単純に「屋根の下での戦闘」ということでもない。)

以下にも、『"Navy SEAL Close Quarter Battle (CQB)". Military.com. Retrieved 2016-09-28.』からの引用で "The term close-quarter battle refers to fighting methods within buildings, streets, narrow alleys and other places where visibility and manoeuvrability are limited." と書かれています。
<https://en.wikipedia.org/wiki/Urban_warfare#Close-quarters_battle>

直訳すると「近接戦闘」ですが、むしろ「閉所戦闘」や「狭隘戦闘」の方が合っている気がします。上記のようなシチュエーションって、多くは建物内の閉鎖的な空間になるはずですしね。あくまでCQBは限られた状況下での特殊な戦技、戦術のはずです。

↓MOUT

↓CQB(1:00頃から、特に3:25以降)

「CQBフィールド」と大々的に謳うのであれば、二本目の動画のような状況下での戦闘が発生する割合が一定以上であって欲しいと感じる訳です。なので関西のフィールドは本来CQBではなくMOUTが多いと個人的には思ってます。

余談ですが、CQBでもミリタリーとポリスでは戦術が違いますよね、ただ最近はクロスオーバーしてきている様ですが。(軍が警察的な、警察が軍的な任務を遂行する機会が増えてきている為。)

まぁ、CQBの技術ってMOUTでも有効だったりするし、そんなに目くじら立てるような話でもないんですが。
別に関西に限った話でなく、都市型フィールドや単に室内ってだけのフィールド、ちょっとだけ遮蔽物が入り組んだエリア等(←特にコレ)で、やたらとCQBという言葉を乱発してるのが気になったので、何となく書いてみました。

このコンテンツの公開範囲 インターネット全体
コメントを受け付ける範囲 友だちと主催/所属チーム内まで


スポンサーリンク

コメント 1

これ以上ありません。

りっぐす

りっぐす

おっしゃる通りですよね。
まぁCQB自体、極端に要約してしまうと「クリアリング」と「どうカバーし合うか(このことを "射線のつなぎ方" と言っていると理解しました)」に尽きますしね。

そういったところって、そもそもフィールド側も「CQB=近距離での戦闘(厳密には正しくないが)」くらいの認識しか無いと思いますしね(^_^;)
本来的なCQBフィールドって、実はそんなに多く無いと思ってます。

コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。