お手軽６ｍｍ機関けん銃

2010年12月17日

日本特殊兵器協会から小ネタを一つ。

中華（WELL）製D-93、UZIピストルですね。これが電動なんです。

見掛け上のマガジンがバッテリーとなっており、コネクターはミニかと思いきやラージ！
なので収納はキツキツ。アイディアは良いと思いますが、詰めの甘さが中華らしさを主張しています。
ではマガジンはどこかというと、国産では昔懐かしいタイプの、コッキングハンドルを引いて現れた給弾口にジャラジャラと流し込む自重落下式が機関部の上に設定されています。
充電して試射してみると、回転はマルイ電動ガンノーマル並みに速い回転で「パパパパパパ・・・」という、なかなか良い感じです。しかし初速はなんと２０ｍ／sec弱。目を疑いましたが、現実に的紙にはじき返されてます。しかも自重落下式なので、空振りが多い。
あまりにも不憫なので簡単にできる範囲での改修を決意。

これがその驚異の中身。
最中タイプなので、ネジ7本ほど外すとこのように中身が見えます。
こんな小さいモーターなのにかなり磁力が強く、近くのネジをガシガシ引きつけます。
メインスプリングも結構強いのに頑張って動いてくれます。
メカボは透明樹脂製。作動の確認には便利。。。。。というかどこまでもつのか不安。スプリングの強化なんぞしようものなら即アウトの雰囲気バリバリです。
シムとか軸受けなんて何の話？というくらい構成もすっきりしています。
もちろんギアも樹脂製。ノズルもシリンダーと一体で思い切ってます。
とりあえず、インナーバレルにスプリング噛ませて気密度UP。シリンダーヘッドもすかすかだったので、輪ゴムを挟んで気密度UP。これでピストンの抵抗も増加してしまうが、空振り防止のためサイクルを落としたかったので、気にしない。
給弾口も弾送りしやすいように出っ張りを削ったりプラ板で加工するなどして調整。
外観はマルゼンのUZIピストル（昔の外装タンクのガスフルオート）と同じと想定していたら、ほとんどその通りでした。このため、昔ABS板で自作した機関けん銃もどきのアタッチメントを装着。加工が必要なわずかな出っ張りもマルゼンと全く同じでした。

装着した外観がコレ。

反対側から見たところ。
唯一バレルの位置がマルゼンと比べると下になっていました。自重落下式マガジンのせいでしょう。このためフロントグリップ基部との距離が近すぎますが、なんとかアウターバレルも付きました（スリット加工は面倒なので、省略）。
よく見れば変ですが、ぱっと見は機関けん銃に見えるようです。
作動については、空振りは５０％以上だったのが２０％まで減り、初速は４０ｍ／sec弱まで向上。
給弾部分はもう少し改良できますが、耐久性の問題があるので、初速はこんなものであきらめようと思います。
命中精度や飛距離なんて言ってはいけません。
初速を向上させたかったり、バレル位置が気になるようであれば、夏頃にはこの変身キットをガスブロのUZIピストルにでも付ければ問題は解決すると楽観してます。
操作性が味わえれば良いのだし、今はお手軽に楽しめればそれで良いかと。。。
セミオートが無いのは不満です。

フロントグリップ取り付け部は２０ｍｍレイル仕様なので、このようにライトをつけたりもできます。
この変身キットはオークションで似たようなのを見て自作を思い立ったもので、寸法取りと切断・接着加工が面倒でしたが、ABS板箱組みとはいえ、強度はなかなか有ります。