ショウエイ　ＭＧ４２　ガスブローバック！　in CKF

2012年5月15日

5/13 ＣＫＦ参戦の皆さま、お疲れ様でした。
そして、全国３０００人？のMG42オーナーの皆さま、お待たせしました。
「（ガスブロ戦なのに）それ電動ですか？」と、多数問い合わせを頂きました、
リキッドチャージで動くＭＧ４２のカスタム内容公開でございます。

フィールドでは興味のある方にご説明しましたが、改めまして。
ショウエイ（松栄製作所）で販売されたＭＧ４２は、
外部ソースのエアタンク等で一定圧力以上をかけなければまともに動くのが困難であり、
しかもその自重落下式の不安定な給弾方式で、
最近のフィールドではまず見かけることのない銃です。
外部ソースをつなぎ、ダミー弾帯を揺らして遊ぶか、
発射機能を無くしたディスプレイモデルとして観賞する等の用途が大半のようです。

ガスブロMINIMIがまともに動くようになったので、
次はこいつを何とかしたいな～と構想数カ月。ついに実現しました。
内部を徹底してイジり、マガジンを新作しました。
これがフィードカバーを開けた状態。

素人加工なので見た目はイマイチですが、実用本位ということでご容赦ください。
以下はいろいろと試行錯誤して行きついた結果のみです。

まず、最近得意の肉抜きテクノロジーを駆使し、徹底してボルトを軽量化。
良く見えないところも含め、上下左右から徹底して穴開け。
これで６５０ｇ超から、４５０ｇ台まで落とし込みました。

今回のアイディア賞と自画自賛する自作リコイルブースター。
オリジナルのリコイルスプリングは固すぎ、リキッドチャージでは、
動いてもすぐにストローク不足を起こし、給弾できなくなります。
かといって弱いスプリングにすると、有り得ないほどにサイクルが遅くなり、
スプリングもたわみまくって、明らかにエネルギーロスしてます。
改善方法は、後部のスプリング受けをミーリングで細くし、
Ｍ４のリコイルスプリングを使えるようにします。
これならカスタムパーツが多いので、季節に応じて強さがいろいろ選べます。
このままではやわらかすぎ、ボルト後退時にスプリングがたわむのですが、
構造上スプリングガイドがつけられないため、スリーブをつけます。
なんとジャンクパーツの電動ガンのシリンダーがジャストフィット。
そして、このスリーブ自体で必要以上に後退させないようにします。
（ショートストローク化）
さらに単に止めるだけではなく、元気の良い時には反発するエネルギーに変換するために、
オリジナルのスプリングを切ってバッファーとして装着。
リコイルスプリングの外側で、スリーブとバッファースプリングが、
リコイルブースターとして作動することで、ショートストロークと合わせて、
回転速度のアップとリコイル感の増幅効果がもたらされました。
以上で外部エアタンクによって動作させると、
カスタム前は4.5気圧で毎分６００発を切るような遅さでしたが、
カスタム後は映画で見るような速さになりました。
（「人狼」ほどではありませんが。。。）
反動もすさまじいモノになってます。
発射音も家の中では気が引けてしまう音になります。

今回のキモです。これが無くては何もなりません。
左にはＴＯＰのドラムマガジンの機構を移植。
スプリングパイプで専用に改修した本体給弾口に接続します。
右がリキッド用タンクになります。
こればかりは自分ではどうにもならないので、
高圧タンクを手掛けている人に頼みこみ、
ｽﾃﾝﾚｽSUS304等よりもさらに強度の高い特殊鋼を加工して作ってもらいました。

上からマガジンを装着すると、このコネクターにはまるようになってます。
フィードカバーで固定されます。

これでリキッドチャージでの発射速度は毎分６００～６４０発程度です。
初速は７０ｍ後半と弱めですが、弾数勝負ということで。。。
発射音はこのくらいの回転速度ではまだ静かな方です。
実戦で使ってみての課題は、ＨＯＰが鬼ＨＯＰで、
いくら弱くしても0.25～0.30ｇくらいの重量弾じゃないと、
ジェットアッパーよろしく上昇していきます。
HOP部分の分解方法を研究中です。（知ってる人いたら教えて！！）
あとはボルトのさらなる軽量化で、リキッドチャージでも目指せ毎分１０００発！です。
（「人狼」みたいな音が出せたら最高！！。。。だけどリキッドチャージでは無理かな）
先ほど図面起こし終わったので、いつかハンズ行って資材調達せねば。。。