PSG-1ホップ改修作戦-その9- G-HOP改 「谷押し」改修結果。
その8で日記に書いた「谷押しパーツ(今命名しました)」の効果を、みん森さんで試してきました。
まずは動画をご覧下さい。弾は0.28gのギャロップのバイオ弾です。
念願であった「30mでショートマグ15発全弾命中」を実現出来ました!
いや、実際の話、この動画はチャンピオンデータです。が、これを含めてビデオに撮った8回の結果を以下に示します。
そこそこ良い集弾してると思いますが如何でしょう。外しても、看板の柱に当たってる=左右はブレてない、というのが七面鳥的にはツボでした。全体に、過去最高の集弾性能になったと思ってます。
次に、40m試射の結果動画を。
15発中8発、命中音が聞き取れます。外れ弾も突拍子もない方向、という訳ではないように見えます。
続いて50m改め、多分45mあたりのファティーグ。
40mより遠くにあるけど、50mよりは近いようですが、正確な距離は分からないのでとりあえず45mだと仮定します。
15発中5発は、メットに命中してはじけているのを確認出来ます。
30mと40mの看板は縦横20cm、これは若干幅広いですが大体人の顔と思っていい大きさです。メットは……いうまでもありませんよね。
狙点は、40mゼロイン、30mは中心の3Mil下(大体数字の下端)、45mはメット中心から3Mil上です。つまり、その6で目標とした「スコープの上下4Mil以内で30~50mをまかなう」も一応実現出来たと言って良いでしょう。ちなみに、エレベーションは前回その6時点と変えてません。HOP調整は2.5ノッチ、ここでいうノッチはホップダイヤル円周上の8個ある突起の事です。その6時点でのHOPは全体の3/4ですから、押しパーツの高さが増えてる分かなり軽めになっている事が分かります。
この最適ホップ状態での初速計測結果です。
前回のG-HOPのみ状態に比べて、集弾性と射程が若干向上しただけでなく、
・初速が向上している
・初速バラツキの偏差が減少している
事が分かります。
これはもう、ただ真っ平らな押しパーツで押すよりも、谷押しパーツで押す方が効率が良い-多分、頂点からぐっと押すより二点で軽く押す方が抜弾抵抗が若干小さく、なのにHOP回転は若干強く、回転方向もチャンバ内位置も安定性が高まった-事を示しているとしか考えられません。
G-HOP谷押し改修が、全てが良い事づくめの成功を収めた事で、改修の方向性と理屈が間違っていなかった事が証明されたと、七面鳥は考えてます。
これを持って、PSG-1ホップ回収作戦の第一段階を終了とします。とりあえず、この状態なら、実戦投入するに足る性能であると言って良いでしょう。
とはいえ、まだ集弾性を詰める余地はあると感じてます。
今後の方向性としては、
・谷押しパーツの工作精度向上
・G-HOPスピンシート構造の改良
の二点を考えてます。
工作精度向上というのは、実は今回の谷押しパーツ、幅方向に余裕を見て作ったので、幅がわずかにHOP窓溝より小さくなってます。
幅はノギス手計測で3.9mm、溝に対し0.1~0.2ほどのクリアランスというかガタがある事になります。0.1mmといえど、長さ5mmのパーツから見れば2%に匹敵し、前後が逆方向に向いたとすると実にバレル軸に対し4%もの傾斜を持つ事になります。これは、ガタを詰めざるを得ません。また、谷の精度自体にもまだまだ不満があります。もう少し何度かチャレンジして手が仕事を覚えてくれば、もう少し精度の良い部品が作れるはずです。下図をご覧下さい。
一番上が現状の模式形状、わずかに幅が狭いですが、本来の理想はその下の形状。ただ、これを削り出しだけで作るのはかなり困難なので、0.5mmのプラ板に1mm角プラ棒を4本並べ、うち中央2本をオミットし、左右2本を削る方が精度出るのではと考えたのが下二つ。ガッツリ三角に削るより、一番下のように最低限の削りで済ませるのが一番精度が出せるかも知れません。
スピンシートの改良は、下図をご覧下さい。
ガンジニアさんのG-HOPは、スピンシートとバレルの間に高さ調整のために一枚、チャンバーゴムを挟んでいます。これを、ほんのわずかにチャンバー側にハミ出させる事で、より広い幅で確実にBB弾を二点保持しようという考え方です。上図左のように谷押しで押す予定ですが、スピンシート二点支えが上手く機能するなら、上図右のようにフラット押しでも良いのかもしれません。また、その場合は押し部分をゴムにすれば窓幅の問題もクリア出来るでしょう。
とりあえず、PSG-1はこの先はちまちま時間を掛けてじっくり取り組んでみるつもりです。出来れば今のバレル廻りはそのままキープして、精度向上用にバレルとチャンバがもう一セット欲しいですね。
……あとはFA-MASか……FA-MASなぁ……
追記:書き忘れました。試射はバイポッド使用、初速はマルイ0.20gバイオ弾使用です。
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コメント 6
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Nazgul
レポート待ってました!まだまだ行けますね!私は不器用なのでG-HOPは
無理です。
アメリカのAIRSOFTWARで実績があるR-HOPに近い考え方のネコ撫でで
詰めていっています。R-HOPでは1.3Jとは言え80ヤード超えでも
ヘッドショットできますからね。
押す物自体は面形状ですが、BB弾を押す時は二本線のような形の
「うましか」の安定した弾道を出せる考え方と似ている部分がありますね。
PSG-1は剛性をがっちがちにしていない場合、シューティングレストバッグ
とか、低反発のクッションを使ったほうがバイポッドより命中精度が
上がることが多いです。
二式大型七面鳥
>todosan様
実戦、投入したいですね……でも暑くなってきたので秋までおあづけかな?
それにしても……マルイ純正状態を越えるのが結構大変だというのが、こまめにデータ取ってるとよくわかります。
やはりマルイはすげぇや。
二式大型七面鳥
>Nazgul様
時間を掛けて、もう少し、上を目指します。
SPG-1は、前も書いた気がしますが、やはりエジェクションポート廻りの剛性不足がバイポッド射撃で露見しますね。
マガジンを手持ちしていると殆ど大丈夫ですが、七面鳥のようにパイプホルダ直下にバイポッド付けていても、フレームのねじれは発生しているようです。
リニューアル版出ないかな……
スマイリー
素晴らしい結果ですね!
押しゴムの考察が大変勉強になります。
自分もU10を再度G-HOPにした(戻した)のですが、どうやって押すか悩んでいたので、パク...もとい、参考にさせていただきます!
二式大型七面鳥
>スマイリー様
パクリ上等であります。この程度でお役に立つならどんどんやっちゃって下さい。七面鳥だって、構造はガンジニアさんの、理論はシキノートさんのパクリですから。
U10、七面鳥も購入を考えてますので、完成したら参考にさせて下さい。