Nazgulさんからヒントをいただいたので、早速実験してみました。

 まず、ウィルソンLEで、銃を傾けて撃ってみます。

KC4D1720_1024.jpg

 距離約5m、弾はEXCEL0.2gバイオ(茶色)、右手なので銃は自分から見て左(反時計)に45°程傾いてます。その影響でしょう、弾着は狙点より左めです。
 これは、ちょっと考えれば理由はわかります。
 ホップの有無に関係なく、実銃も含め、バレルとサイトラインは基本的に並行ではない、これは常識だと思いますが……常識ですよね?
 基本的に、狙点と着弾点がある距離で一致するよう、サイトラインに対してバレルはわずかに上向きになっている事がほとんどだと思いますが、この場合、弾道の上昇分は重力に負けて放物線になる、ホップがあるともっと複雑な動きをしますが、ノンホップだと単純にバレルの仰角分と、重力加速度分だけの単純な軌道になります。
 本来は重力加速度で相殺される分の仰角が与えられてますから、この状態で銃を45°傾けると、重力加速度に対応する分の「バレル仰角による上昇分」は1/1.414程度、約7割に減ります。
 なので、弾着はその分気持ち下になるはずで、同時に、水平方向にもその影響は出て、つまりこの場合左側にも本来のバレル仰角による上昇分の7割程度の力が加わる、と。
 実に単純な、直角二等辺三角形の三角関数で理解出来る話です。
 つまるところ、要するに、銃を傾けると傾けた方向に弾道が少し逸れる、異常でも調整不足でも何でもない、純粋な物理の問題である、それだけです。

 であれば。その分を見越して狙えば良い。
 では、やってみましょう。

KC4D1721_1024.jpg

 青丸が今回の着弾点、銃の条件は同じです。
 違いがあるとすれば、ちょっとシャレで、さっきはウィーバーで撃ってますが今度はいわゆるCARシステムのExtendedで撃ってみました。狙点は中央ではなく、円の右端あたり。
 Extendedという慣れない構えのせいで着弾が上下に散っているのだと思いますが、この場合、5mで2~3cm(≒5mil)程横(&上)を狙えば必中する、と言えましょうか。

 ノンホップ銃の可能性が広がった気がします。ロマン派にとって、インドアでCARシステムでヒット取れるという心躍る状況が作れるかも。
 5mで5cm円内(写真の円、コーヒー缶サイズ)にまとめられるよう、練習しなきゃ。

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コメント 6

佐藤剛。

佐藤剛。

ほう。難しい話ですね(*´・ω・`)b
コナン君が、説明しそうな。

瞬時にこういうの計算できるようなってみたい!!

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>todosanさま

クリーニング、大事ですよね。
ホップのある銃だと、シリコンオイルがホップゴムにつくと特性が変わったりして色々面倒ですが、ノンホップのこの銃なら。
初速もそのうち測り直して、パワーが戻る要素があるならバラして整備してみますかね……

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>さとうつよしさま

最近、なんとなくmilの暗算は出来るようになってきました。
※サイトロンのTAC-36Mを持ち歩いて、たまに覗いて距離とか暗算してます。
狙撃は暗算は重要!と思ってますので。
と同時に、銃の水平取れないと狙点と着弾点がズレる(あくまで銃が垂直でホップ軌道も垂直じゃないとムチャクチャになる)っての、今理解した気もしてます。

Nazgul

Nazgul

流石分かっていらっしゃいますね。ご指摘の問題点はフロントサイトの改造で
もっと感覚的に撃ちやすくなりますよ。

二式大型七面鳥

二式大型七面鳥

>Nazgulさま
お褒めにあずかり光栄であります!
射撃は物理学、ですね。
あとは体を頭についていかせるだけ……(それが一番難しい)

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