メインアーム: MP7A1
【評価されるには】551SWATのレビューです【遅すぎた】
レビューした装備
総合評価
「評価されるには遅すぎた」
東京マルイ・SIG SG551SWATのレビューです。
97年の春だか夏ぐらいに発売され、2000年になる前にはカタログから消えていた、かなり短命だった機種です。
この個体は、オークション経由で購入。かなり長いこと動かされなかったようで、出品者の動作確認では、ギヤ鳴きが大きい気がするけど一応完動、とのことでした。
*実は購入してそのまま、内部を全くメンテせずにゲームに投入したのですが、その割には信じられないような初速の安定性と集弾性を見せ、その日いちばんのキルゲッターとなりました。
見た目や質感について
外観部品はほとんどがプラ製。金属なのはアウターバレル、フロントサイトブロック、リヤサイトくらい。
イマドキのフルメタル銃に見慣れてたらいささかチャチさは否めません。550のように軍のために無理に背伸びした感じもなく、かといって552のように窮屈な感じもない、等身大的な余裕のあるデザインです。また、同種の他製品(m4、G36やAUG、AK等)に比べると、厚みが少なく、かなりスリムな作りになっています。
初速や集弾性について
インナーバレルの長さは36.3センチ、これはスタンダードm4a1と同じです。つまり、m4a1と同じ初速性・集弾性能を持っていると言える、、はずですが、撃った印象としては、こちら551SWATの方が良く当たります。初速も安定してる感じ。多分、チャンバー構造と、バレルの固定方法の違いが出てるのではないかと思われます。
剛性について
レシーバーやストックにプラスチックを使用してるので、あまり剛性が高いわけではありません。ハンドガード部を握りしめるとギシギシ擦れる音がしますし、レシーバー前縁とハンドガードをつなぐピンの周りもゆるいです。きわめつけはエジェクションポート前部のこのヒビ。これはマルイSIGシリーズのもはや持病です。
ですが、これだけヒビが入っていても、このレシーバーは直接的な剛性メンバーではないので、この状態でも使用可能、集弾性は健在です。
持ち運びやすさ(重さについて)
重さは2.7キロくらい。イマドキ基準だとかなり軽いほうです。
取り回しの良さ(全長について)
36センチの銃身をよくこれだけのサイズに収めたと拍手したいコンパクトさです。ストックを折りたたむとメカボックスの尻が露出するのは伊達ではありません。
フロントサイトから先にはハイダーしかないので、引っかかりも少なく、振り回しやすいです。
カスタムについて
レシーバー上部にマウントレールを取り付け、光学照準器を搭載するくらいしかできません。
おそらく社外品でも、レールハンドガードなどはでていないでしょう。
ゲームでの使用感
バッテリーは89式のように、ハンドガード内にakバッテリーを収納します。このため、ややフロントヘビーな印象を受けます。ですが、このフロントヘビー感が、射撃に安定感を与えます。グリップの右手でしっかり引きつけて構えましょう。ハンドガードは太すぎず細すぎないちょうどいいサイズ。コスタスタイルなどの、イマドキの左手を伸ばす撃ち方でも寸詰りせず、構え方に自由度があります。
マガジンは現在では42発のスプリング式と、220発のゼンマイ式の2種類で、それぞれ連結用のリブが付いています。42連マガジンはダミーのライフル弾が入っていてカッコいいです。私は各1個ずつを連結して使っています。フロントサイトに、可倒式の夜用サイトがありますが、もっぱら起こしたままで使っています。
特記すべきは、電子式可変バーストシステムです。ダイヤル調整で、2点〜8点までバーストを変更できるというもの。(セレクターは「3」のポジション)これが、当時は不評(回路抵抗でサイクルが遅くなる、回路が過熱暴走する、カウントがずれる等)だったのですが、当時はニッカド電池だったため、アタックが足りなくてそうなったのではないかと推測。現行ニッケル水素を使用すると、そんな不評があったなんて全く思えないくらいに快調に作動します。3点バーストってホント便利です。
36センチというカービンサイズを、ギリギリのコンパクトでスリムなボディーに納め、さらには初速も命中精度もイマドキの機種に比べても全く引けを取りません。短所らしいところはハンドガードをちょっと強く握るとキシキシいう、装弾数が不安くらいなもので、我が家では初陣でいきなり稼ぎ頭になりました。
絶版になって10年以上たちますが、手にする機会があるなら是非一度使っていただきたい、超オススメの一挺です。
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コメント 3
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やま
新着から失礼します。
過去に、こんな画期的な製品が出ていたとは知りませんでした!
sota
懐かしい…
まさに99年に買ってしばらく使ってました
そんな短命なモデルだったんですね〜
Minol TAKUMAR
拓磨稔と申します。
初めまして。今日の昼ごろにSG550系のことを思い出し、先ほどサバゲーるに登録したばかりです。
SG550/551はバレル基部に手を入れる余地があり、バレル基部とアウターバレルの結合が良くなると強度や剛性の不足が大幅に改善されます。
SG550/551のバレル基部は3つの鋳造(?)部品からできています。レシーバー上面にスイス十字の刻印が露出する部品と、この部品を左右から挟み込むようにしている2つの部品です。アウターバレルはそこに差し込まれるといった感じでしょうか。この左右から挟み込む部品は合わせ面が整えられていないのでしっかりと締結することができません。この合わせ面をヤスリで整えてから組み直します。もしかしたら合わせ面にコーキング材を薄塗りするなどしたほうが良いかもしれません。アウターバレルについては、自分はアウターバレルに紙かラベル用紙を巻いてからバレル基部の部品に挟み込みました。
あと、出荷時点からバレル基部とレシーバーの結合が甘いかもしれません。手持ちのSG550/551はいずれも右前側のネジが緩かったです。
バッテリーへの配線はバースト回路を通さず直結することが可能です。ノーマルのままで部品を外す必要などはありません。燃費とサイクルとバースト回路破損を気になさるときにはどうぞ。
バッテリー収納スペースの前後の部品を切り落せば8セルの9.6Vバッテリーも入ります。リポ等が流行る前にこれでプリンキングに使っていましたがバースト回路は壊れませんでした。なのでリポでも壊れないかもしれません。もちろん、壊れても責任は持てません。
SG551のカスタムパーツで買わないほうが良いものが1つあります。KM企画のサイレンサーアダプターだったか鉄製ハイダー周りです。ポン付けできません。下側のハンドガードが差し込めなくなってしまいます。どこの製品かわかりませんがアルミ製のものは大丈夫です。しかしこちらはこちらで致命的ではないものの不具合があります。
長文ですみません。お邪魔しました。