こないだの秋田のヒグマの事件は恐ろしかったです。
日本最大の被害を出した三毛別羆事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5%88%A5%E7%BE%86%E4%BA%8B%E4%BB%B6
というものを知って以来
ヒグマという動物は恐ろしくてならない。

以前読んだシャトゥーン ヒグマの森 という小説を読み返してみた。
小説に関しては
http://blindorchestra.blog64.fc2.com/blog-entry-153.html
このエントリを参考にしてください。
フィクションだけど著者にはそれなりに知識はあるみたい。
2回目なのに恐かったw

その中である登場人物がで
「散弾銃でヒグマに対抗できないのか?」と言う問いかけに無理、しかもライフルでもうまくやらないと危険だと答えるシーンがある。
ちょっと興味深かった。

「ライフルと散弾銃では弾の初速が違う。散弾は小さくて軽いからすぐに失速してしまうんだ。」

「あいつらヒグマは強力なライフル弾が何発も当たった後でさえ数百メートル突進してきて、撃った猟師を一撃で叩き殺すんだ。あるいは撃たれた後に5キロも10キロも逃げ、得意の止め足に持ち込んで追跡の猟師を殺す。本当に化け物なんだ」
ちなみに止め足ってのは
クマが追っ手を仕留めるテクニックの一つ。自分の足跡を、そのまま踏み外さずに後ずさりして横の藪などに隠れ、追っ手が気づかず目の前を通り過ぎた瞬間、後ろから急襲する・・・
クマがこんな高度なアンブッシュをやるんですぜ・・・旦那・・・
これはフィクションではないらしい。
ググってみればわかる。

「顔が半分吹っ飛んでも、脳のダメージが小さければ攻撃してくるんだ。心臓もダメだあいつらの心筋は桁外れに強いから撃たれた後もしばらくは鼓動し続けるらしい」
この辺は眉唾だなぁ~

「こちらが生き残る為には、ヒグマを一瞬で動けなくしてしまわなければならないそのためには肩甲骨を狙い撃って関節を砕く事だ。それで走ることが出来なくなる。その後でトドメを何発か撃つ。ライフルを使ってさえこんなかんじなんだ」

その後ショットガンはまったく役に立たないのかという問いに対して
スラッグとバックショットを説明。

「海外のレンジャーなんかは対ヒグマ護身用にポンプアクションやセミオートマチックの5連発の散弾銃を使う。弾は交互にバックショット→スラッグ→バックショット→スラッグ→バックショットの順に入れてあって、これを10メートルの至近距離で一気に5発撃ち込んでヒグマの動きを止めるんだ。逆に言えばそれだけ撃ち込まなければこちらが危険ということだ。狙うのはさっきも言った肩甲骨だ。」
10メートルの距離からポンプアクションのシャッガン5発撃つの無理じゃね?

以上を踏まえてて・・・・

日本で所持が許可されてるライフルの弾ってどの程度なんだろ?
一般的にアサルトライフルに使用されてる5.56や7.62辺りの弾と比べると?
その辺のアサルトライフルでは対抗可能なんだろうか?

やはり拳銃弾ではまったく効果がないのだろうか?
9mm辺りの拳銃弾を連続で撃ちこめるサブマシンガンも無力なんだろうか?

大口径ハンドガンはどうだろうか?
口径が大きくても初速が遅いのでやはり致命傷はあたえられないのだろうか?

そんなことを考えりした。

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コメント 9

シマ4代目

シマ4代目

お返事遅くなりました。

山口はがねさん
自分は「熊嵐」は持っておりません。
wikiで三毛別の事件は読みました。
自分が持ってるのは「シャトゥーン ヒグマの森」という本です。
この本の中でも三毛別の事件は少し出てきます。

ハンターの質が低下していろいろと問題になってるんですか。
そういったことは知りませんでした。

>銃の性能うんぬん以前の問題で、まともにヒグマは倒せないでしょうね。
なるほど~

今回の話は自分が久々に読み返した「シャトゥーン ヒグマの森」のなかで
ヒグマに対抗しうる銃器は?という話が出ていたので
日本の猟師が持ってないような軍用などのライフルって有効なのかな?
と思って書いた日記です。

シマ4代目

シマ4代目

Беркут 305さん

ものすごく詳しいですね~
>三毛別羆事件にて羆を仕留めた銃が日露戦争期の鹵獲小銃であることであることから
鹵獲なんですか、なんか日露戦争の戦利品として手に入れた銃と軍帽と書いてあったので日本のものと思ってました。

>ハイイログマ(俗に言うグリズリー)の頭骸骨を貫通し一発で致命傷に至らしめるには6.5mm弾では些か力不足、7.7mmの九九式が好まれるそうですねw
小説に出てくるヒグマは体重350kg超という設定です。
エンターテイメントとしての誇張もありますが、実際もかなり頑丈なんでしょうね。

>50AE、.454カスール、そして.50SWといった拳銃用マグナム弾でもかなり強力な部類であれば対グリズリー用のサイドアームとして効果があるようですよ
なるほど~デザートイーグルとかならww

>小銃弾や機関銃弾を用いても内部組織を損傷させるに至らず、体表に無数の弾痕を残したまま生き長らえているようです
そんな恐ろしいワニがいるんですね・・・
ビックリです。

シマ4代目

シマ4代目

枯菊災徒さん

熊避けスプレーは小説にも出てきました。
ただ物語りの中ではくまに使う機会がなく、少女が人間(悪人ねw)に対して使ってました。

スラッグ弾は大型の動物用だと思います。
日本ではイノシシ弾とか言われてると思いました。
ドアは蝶番とばせばいいのでバックショット(9粒弾)じゃないすかね?
おれはあんまりい詳しくないので~

シマ4代目

シマ4代目

流れ者さん

>個人的には駆除を前提ではなく、人間と野生生物との境界線を作り
その境界線を越えて人間社会に害を及ぼす固体への最終手段だと思ったり。
自分も駆除したいと考えているわけではなく、単純に自分が趣味として興味を持っている
銃がヒグマという動物に対行しうるのかという興味で書いた日記で
ヒグマ駆除を推進したいというわけではありません。
誤解を招いたのならすみませんでした。

シャトゥーン ヒグマの森のwikiをみると
ヒグマがその気配を見せながらも姿をなかなか現さないところに『ジョーズ』の影響が、主役とヒグマとの最後の格闘シーンに『エイリアン』の影響が見てとれる。増田自身も映画好きであり、本作においてこの2作品の影響を受けたことを話している。
と書いてありますし多分にエンターテイメント色が強い小説だと思います。

ただ、この作品は自然と人間の関わり方もテーマとしており
ヒグマ=恐ろしい怪物としてだけではなく
人間の行動で怪物になさざる得なくなってしまったという描かれ方をしています。
物語には密猟者、自然を守ろうとする者いろいろな立場の人間が出てきます。

ネタバレなので小説読もうと思ってる方はここから下は読まないで下さい。




この物語は昭という登場人物が自然を守ろうとシマフクロウの営巣地を秘密にしようとしたがゆえ
密漁を許してしまいそこからトラブルに繋がってしまう話なんですよね。
殺鼠剤によるヤチネズミの減少も熊が人間に接近する要因として描かれています。

この1週間、ギンコ(ヒグマ)1頭に翻弄され、5人が殺された。
これが昭と夏目が命に代えても守ろうとした大自然の驚異というならば、
そんなものを守ろうとするその姿勢こそ、まさに人間の驕りではなかったのか。
わたし達人間はこんなに小さくて弱い生き物なのに・・・

こんな1節でしめくくられています。

シマ4代目

シマ4代目

枯菊災徒さん

よくよく見たら小説の中で唐辛子スプレーちゃんと熊に使ってました。

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