銃から発射される弾丸のエネルギー(J)を算出する式として

銃口初速(m/s)二乗×弾丸重量(g)÷2000が知られていますね

例えば、自衛隊等で使用されている89式小銃から5.56mm弾(厳密には国産の89式実包を使うがここではスペックの似通ったSS109で代用)を発射する場合

初速: 920m

弾頭重量(SS109): 4g

これらの数値を公式に代入すると…

920×920×4/2000=1692.8(J)といった具合でしょうか

先日、ふとした出来心で0.2gの6mmBBが(法規定範疇で)出せる限界初速を計算してみたところ0.98Jで見事98m/secと、改めてこの式に基づいて各フィールドの初速制限が設けられているのだと納得&自己満足(今更w
序に我が愛銃電動Vz.61の初速を70m/sとしてエネルギーを算出してみると0.5Jにも満たない…畜生めorz

そうなると必然的に0.98J以内での0.25g、0.12g弾最高初速も求めたくなり、試してみた結果↓

0.12g: 127m/s(小数点以下切捨て)

0.2g: 98m/s

0.25g: 88m/s

となりました
当然ながら同エネルギー当たりの軽量弾ほど初速は高くなりますが、それぞれの弾道特性及び使用銃の運用を鑑みて弾を選んでみると良いのかもしれません

理論上では0.12g弾を使用すれば自分のスコーピオンでも90m/s近い初速が出るみたいです

しかし、ここで旧帝国陸軍の三八式歩兵銃に使われた6.5mm弾を例に挙げますと、この弾薬は開発当初諸外国で使用されていた7~8mmクラスのライフル弾よりも低威力且つ横風の影響を受けやすく弾道が安定せず、特にこの威力不足を見直すべく後の7.7mm弾、並びに九九式小銃開発の経緯となったことで有名です

サバゲーにて自己申告してくれる人間相手に撃ち合うには威力と聞くと違和感を覚えるかもしれませんが、言い換えるならば被弾時のヒット判定を顕著にするために重量弾を使う、といったところでしょうか
なので0.25gは勿論メジャーな0.2gBB弾は体感威力と弾道低伸性において優れている、より中距離での交戦に向いた弾であると言えます

ところが実は上記の6.5mm三八式実包、同時発射した場合何と距離500m前後にして7mmクラスの小銃弾に追い付き(実銃弾の場合は装薬量の関係で大型弾が初速では優る)、そして1000mを越える頃には弾自体の運動エネルギーも大口径弾のそれを凌駕してしまいます
要するに距離による威力&弾速減衰率が低いという特徴を有しているわけです

そう考えると同エネルギー当たりの高初速任せに0.12gBBを撃てば体感威力は然して変わらない気もしますがどうなんでしょうかねぇ……

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コメント 1

これ以上ありません。

TIIDA77

TIIDA77

こんばんは。
私も以前同様のことを考えたことがあります。
5.56mm(.223)弾が出た時は7.62mm(.308)NATO弾に比べ、低伸性・貫通力・携帯性に優れ、
万能弾では?という持てはやされ方をしましたが、万能の銃が存在しないように、万能の弾も存在せず、
現在ではその特性に合わせて.223・.308それぞれで住み分けができているように思います。
旧日本軍の6.5mm→7.5mmの経緯が、遠距離射撃において.223でダメだから.308に戻ったまたはそのままになったというのと同じように思えます。

BB弾の減衰率については私も興味を持って図ろうとしたことがありましたが、
下記のURLにてすでに実験された方がいらっしゃいました。
http://www.geocities.jp/remote_isles_zing/bb/bb1.html
サラリと流されてますが、大変な努力をされて結果を出されたことと存じます。
(私にはとても出来ませぬ)
これを見ると同面積において重量が軽い=密度が低い弾は減衰率が大きいことを表しているようです。
このため、遠距離になると数値上の軽量弾の体感威力は小さくなってしまうことになります。
昔は0.43g等の超重量弾がありましたが、安全のために比較的軽量な弾が主流になったというのは理解できる気がします。
近くで当たれば「痛い」のは変わりませんが。。。

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