SHS DSGギア 不具合チェック&カスタム
電動ガン工房 光線銃
HP https://yamagyo1.wixsite.com/yamagyo1
最近は依頼のカスタムもボチボチ入ってきて結構忙しいです(VFCの銃のカスタム依頼が一番多い!)。
個人チューナーの方からのDSGギアについての質問も多くなってきました。ここでちょっとDSGギアについて僕の意見でも投稿します。
僕は秒間55発くらいまでならシグテックのDSGギアを使いますがそれ以上のサイクルになるとDSGギア本体を加工しないといけないのでSHS製のギアを使います(シグテックDSGは硬くて加工できませんから、、、)。
どこを加工するかといいますと、、、。
①ギアの芯だし
②ギアの補強
③回転バランス取り
、、、です。
シグテックは精度が良いのでこれらは必要ないかと思います、、、、が加工できないので秒間60以上だとモーターの負担が大変だし何よりもピストンが頑張っても3万発ぐらいでお釈迦に、、、。なのでSHSのを加工して駆動系と伝送系、モーターなどの負担を軽くします。加工しないほうが飛距離&命中精度がちょっと上がるんで一長一短です(僕のカスタムの場合)。
では実際ギアに何をするのかといいますと、、、
①は実際にギア軸の芯だしです。僕は軸受けはすべてベアリング軸受けを使う派なので芯だしはしっかりとやります。これは実際に搭載するセクター軸受けベアリングの軌道輪に合わせて最良を探るやり方です。これは秒間60発仕様のスプリングとなるとノーマルレシピの弱いスプリングと違って横弾性係数がまるで違います。その代わり降伏点の計算はDSGがかなりのショートストロークなので無視してよいです、、、、ですからかなり端的の説明すると、、、、
”DSGギア用バネはノーマルスプリングと違って縦に横に暴れまわる力が半端ない!!”
、、、ですからピストンのレールクリアランスとピストンの剛性のゆがみを考慮しつつベアリング軸受けの選別とDSGギアの芯だしをやらないといけないと考えます。メタルの軸受けなら何も考えなくても精度の良いメカボと軸受けを入れて(専門業者に頼むのが吉)シグテックDSGギアでよいと思います。、、、、でもシグテックはグリス管理がとても大変で(素材的にグリスを吸う素材)メタル軸受けはキツい&軸受けの熱管理(セクターギアだけ)と駆動系の負担増になるから耐久性がベアリングとは随分とちがくなると思います(実験済み)。
、、具体的に説明するとDSGギアではそのハイサイクルを実現するためにかなりの強スプリングと高回転の為にセクター軸受けの負担がとても大きく、且つグリス油膜が切れやすいのでセクター軸受け温度がとても高く、ここの軸受けだけ極端にグリスの劣化が激しいからです。グリスの劣化は即回転抵抗に直結(メタル軸受けならなおさら)!!これがセクターの回転抵抗につながり駆動系の負担になります。DSGギアはシンメトリー構造&半回転で一回コッキングなのでセクターギア自体の慣性モーメント質量を利用してピストンを引けないので駆動系に負担がなおさら掛かってしまいからカスタムではとても重要なファクターになると自分はかんがえていますよ!。車で例えるとターボ車のタービンもタービン軸受けはエンジンオイルで冷却していますね!、、。こうしないとタービンは直ぐに壊れてしまいます。電動ガンにはそんなたいそうな機構はないのでカスタムは大変ですね!
②はSHSギアはツーピース構造です。シグテックはツーピースをウェルド(溶接)でつけてるんで実質はワンピース(とても高度な溶接技術です)です。
SHSのは画像でもお分かりのとおりでネジ二本で二個のパーツをつけています、、。
画像のネジはSHSギアのネジです。剛性がないので直ぐに舐めるし、緩みます。僕は60発以上のDSGカスタムには日本製のネジを使って微調整し、、、バランスを取った後、ロックタイト271で固定しています。まあ50発くらいのDSGカスタムならちょっとの緩みも問題ないかと思いますが60発以上はちょっとの緩みが命取り!!、、、、耐久性も全然違うし、何よりも作動音が全然違います。
次に③ですがDSGギアはノーマルギアと違って左右完全なシンメトリー構造になっています。これはノーマルギアのようにア・シンメトリーでギアの慣性質量を利用して慣性モーメントで発生する質量をスプリングを引く力に乗せるようなことはDSGギアにはありません、、、が回転数が大きくなるほどにノーマルギアと違ってセクターギア軸受けにかかる負担はノーマルギアと違ってかなり減ります。この性質を最大限に利用するためにギアのバランス取りはしっかりとやります。バランスを整えてあげると軸受けの負担が減りますね!
また三つのギアの中ではセクターギアが一番、歯厚は大きく、歯厚に対して歯面が少ないのでとても丈夫です。その反対の性質のギアはベベルギアです。スパーギアはその中間ですがセクターギアに比べればスパーギアは随分と貧弱なギアなのでセクターと直接繋がっている事を考慮するとしっかりとセクターのバランスを取ってやりスパーギアの負担を軽くすると耐久性UP&サイクルUPに繋がりますね。
DSGの後ろの部分です。たまにピンセットで示したネジが後ろに飛び出していてカットオフレバーに当たってしまってるギアもありますのでここもしっかりとチェックして加工したいものです。
、、まあ、このSHSギアはかなり安いのでシグテックギアとは精度も強度も雲泥の差がありますがちゃんと加工してあげればかなり良いギアになると思います!しっかりと加工して使用したいものですね!!
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コメント 7
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todosan
説明ありがとうございます!
いつも勉強になるので助かります。
何でもかんでもメタルの軸受けでいいってことは無いのですね。
そんなに熱もつんですね・・・・
DSG組むときは軸受けの径も考えて購入しなければいけませんね。
ありがとうございました!
でわでわw
追伸
まだまだ勉強不足です><
けんけん
はじめまして。
好奇心とロマンが原動力で実験好きな素人チューナです。
DSG に関する記事拝読させて頂きました。
私も60+RPS の固体に魅了され、
購入と実験それから破壊を趣味としているのですが、1つ質問が御座います。
下記の2点は、Siegetek 製品の材質硬度を懸念されているようで「削る」または「切り出す」という作業が前提かと解釈しておりますが、具体的にどのような加工を本体に施すのでしょうか?
> ①ギアの芯だし
> ③回転バランス取り
当方、量産型のサラリーマンで素人知識しか持ち合わせておりませんが、60RPS 前後のDSG ユーザーです。
今後のチューニングについて、1つでも多くの破損要因を拭い去りたいため、何卒ご指導の程承りたく。