バラマキ教徒、エアコッキング銃を買う！season3

2011年12月4日

前回に続く･･･再び新たな得物(銃)を求めて、広大なエアガン･フィールドへと旅立った漢(おじさん)の前に立ちはだかる物とは、一体何！

ヨネザワ･ウイングマスターって知ってるかい？むかしフィールドで粋に暴れまわってたと言うぜ。今じゃ部屋のゴキブリ退治が精一杯。初弾外すと空中から顔面アタックだ。にっちもさっちも、にっちもさっちも･･･♪う~わぁ~堪らないぜ、ハニハニ･･･♪(以下略)

と、まぁ懐かしいOPナレーションを捩ってみました(誰も知らねぇだろ~な)が、この銃は1980年代に発売されていたヨネザワ社製ライアット・ショットガン型エアコッキングガン〝レミントン M870 ポリスウイングマスター〟です。当時の石原プロ製作の人気刑事ドラマ「西部警察」シリーズ等で渡哲也扮する大門巡査部長が、劇中で派手にぶっ放して(なんとショットガンなのに狙撃用スコープを装備)いたので、ウッドストック型よりもピストルグリップ型の方が人気が高かったんですが、その後ヨネザワがエアガンから撤退し、奈良にあるKHC(啓平社)が製造を引き継いで暫くは販売が継続されていましたが、今では絶版となってしまいました。
この銃は銃先端下部のポンプ部先端から装弾バネを引き抜き、そこからBB弾をジャラジャラと補充する方式で、速射が可能でした。ただ装弾数が20発と少なく、また発射パワーも弱く射程距離は大体20~25mくらいだったでしょうか。ゲーム中に弾切れしてBB弾を補充する時に慌ててBB弾を溢してしまったり、20発以上BB弾を込め過ぎたり、装弾中を見破られて突撃されヒットされたりと、結構難儀な銃でもありました。でも小型で軽量、取り回し勝手が良く、何よりも安価だった為、サバゲ初心者向きの銃ではありました。
私は、予めBB弾20発をコーヒー用スティックシュガーの紙パッケージに何本も詰めて携帯し、BB弾補充時には紙パッケージを噛み切って、いにしえの火打式銃の装填の如く弾込めを繰り返したものです。

さて今回、新たにエアコッキング式のショットガンを探すに当たって基準としたのが、このヨネザワ社製〝レミントン M870 ポリスウイングマスター〟です。
【選択基準】
①ポンプ式エアコッキング･ショットガンである事
②装弾はリアルシェル方式ではなくケースレス方式である事
③装弾数が多い事、或いは予備マガジン等で素早くBB弾の補充が出来る事
④小型軽量で取り回しが容易である事
⑤ポリス(ハンドガングリップ)型ではなく、出来ればソードオフ(SAWED-OFF)型である事
⑥価格が10,000円前後である事

基準⑤のソードオフ型と言うのは、ベトナム戦争中に戦場で戦う米兵たちの要望から現地改造によって生み出された型式です。本来戦争においては鉛弾を剥き出しで発射する散弾銃の前線での使用はジュネーブ条約で禁止(解釈の違いはあるが･･･)されておりました。これは第一次大戦の塹壕戦において散弾銃が多用され、散弾による負傷者の多くに鉛毒の後遺症が残った由縁です。
ところがベトナム戦争においては、ベトコンの地下秘密トンネル陣地の存在に手を焼いた米兵たちが、トンナル内に侵入しベトコン兵士を掃討(所謂トンネル･ラッツ作戦)する際、一度に多数の弾を発射する事が出来る散弾銃が、狭いトンネル内の戦闘では非常に有効であると勝手に使い始め、更には狭いトンネル内で使い回し易い様に、銃身の余剰部分とウッドストックをグリップ部分だけ残し鋸で切り落として(これがソードオフの由来)使用しておりました。またジャングル内の出会い頭の近接戦闘で、押し寄せる敵兵に対しM16の弾丸を撃ち尽くした後の予備兵器として、短く切り詰めた散弾銃を背嚢の中に入れていた米兵も数多くいたそうです。このソードオフ型のショットガンはアクション映画やポリスドラマ等でも良く見かけられます。

※加筆･･･銃身や銃床を切り詰め使い回し良くした散弾銃は、実際17世紀頃には存在していた様で、帆船内の斬込戦や馬上の騎兵戦で使用されていました。アメリカでは西部開拓時代には既に使用されており、西部劇にも登場しています。有名どころでは、巨匠サム・ペキンパーが1964年に製作したチャールトン･ヘストン主演作品「ダンディー少佐(Major Dundee)」･･･ジェームズ･コバーン演じる片腕の熟練スカウト(斥候/道案内役)のサミエル・ポッツがソードオフ水平二連散弾銃を使いこなしております。

そんな訳で、私のメインアームがM14である事からも、それに釣り合わせる為にソードオフ型ショットガンを探す事にしたのでした。