前回までのあらすじ・・・過去二度に渡る遠征参加から得た戦訓によって装備改編を決意した漢(おじさん)。しかし新兵器は未だその手中には届かないまま、次回遠征の日程は刻々と近づきつつあった。

と言う訳で「バラマキ教徒、■■■■■を買う!」は、ちょっとお休みさせていただいて、今回は漢(おじさん)が最近感じた事を遠慮なく書き連ねさせて頂く!寝ぼけ頭で書いてるので乱筆乱文ご容赦の程。

漢(おじさん)とサバイバルゲームとの出会いは今から四半世紀前・・・エアソフトガンが市場に出回り始めた頃だ。元来戦争映画やポリスアクションが大好きだった漢(おじさん)が、モデルガンに興味を持つのは至極当たり前の事だった。しかし部屋の中でモデルガンを構えてポーズを取るだけでは、やはり物足りない。米国製TVドラマ「コンバット」によって初期軍ヲタ属性を開化させられた漢(おじさん)世代にとって、サンダース軍曹や他の戦争映画のヒーローの如く、銃を撃ちまくりながら戦場を駆け回ってみたい・・・それは長年見続けていた夢であった。

今の子供たちの遊びの中では〝戦争ごっこ〟なんて遊びは既に絶滅してしまっているだろう・・・戦前・戦中は戦意高揚や敢闘精神育成の目的で軍部が奨励していた・・・が、漢(おじさん)世代が子供の頃は、まだそんな遊びが生き残っていた。木の棒や竹箒の柄を銃に見立てて〝バンバン〟と銃声を叫びながら、空き地の草むらや土盛りを戦場に脳内変換して走りまわったものだ。或いは駄菓子屋や玩具屋で売られていた〝銀弾鉄砲〟を親に買ってもらって友達同士で撃ち合いなんかもやっていた。

そんな〝戦争ごっこ〟大好きだった元少年たちの夢を叶えてくれたのがエアソフトガンの登場であり、サバイバルゲームの誕生だった。

サバイバルゲームの歴史↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0

エアソフトガンの歴史↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%B3

ところで初期のサバイバルゲームは、今みたいな整備されたフィールドがある訳でもなく、ルールやレギュレーション、フラグ争奪戦などのゲーム内容も今ほど凝ったものでもなく、単にエアソフトガンを撃ち合って、制限時間内に敵を倒して自分が生き残るという、将に〝サバイバル〟な遊びだった。

漢(おじさん)が最初に手に入れたエアソフトガンは、ファルコントーイ社製のMP5SD3・・・ポンプアクション・コッキング&カート装弾・自動排莢式の銃だった。何せカート(BB弾を詰める薬莢)にいちいちBB弾を一発づつ詰めなきゃならないし、そのカートは射撃後に自動的に排莢されるので、失くさない様にする為カートキャッチャーなる特別な装備が必要だった。

その後ケースレス方式(現在の様にBB弾を直接マガジンに装填し発射する方式)が普及するが、相変わらずコッキングによる単発発射方式だった。やがてガスガンが登場し、引鉄を引くだけで発射できるセミオート射撃が可能になるが、発射ガスにフロンガスを使用していた為、冬期はガス圧が低下し、BB弾が飛ばずに苦労させられた。因みに私が最初に買ったガスガンはウエスタンアームズ社製のAR-7だった。

実はこの頃こそ、後に〝サバゲーの暗黒史〟と言われるレギュレーション無法時代だった。軍資金のあるヤツは、金に物を言わせて自分の銃を改造しまくった。中でもアサヒファイヤーアームズ社製のスターリングSMG・・・極限まで初速強化され、圧縮空気を目一杯詰め込んだ小型ボンベを背中に担ぎ、まるで火炎放射器の如くフルオートでフィールドを掃射しまくっていた。そしてフィールドに生えた樹木の幹にめり込んだBB弾を見た時の恐怖感と言ったら、そりゃ背筋に寒気が走るほど怖ろしかった。

その後、ガスガンも改良が進み、気化アダプターの改良等によって冬場でも快調に撃ち合いが出来る様になり、またフロンガスに代わり炭酸ガスも使用される様になった・・・フロンガスのボンベに比べ手榴弾みたく重たかったけどね。

さてこの頃、漢(おじさん)をバラマキ教徒に改宗させるガスガンに出会った・・・それがMGC社製キャリコM1000である。装弾数はなんと脅威の約800発・・・引鉄を引くと、銃本体に装着されたマガジン内部の給弾ベルトが駆動しBB弾を装弾する仕組みで、現在の多弾数マガジンの元祖的存在。逆さまにしない限りは結構な角度に向けても撃ちまくれた。セミオートなので引鉄を引く指が疲れる欠点はあったが、弾切れなど想像もさせない、その装弾数が魅力的だった・・・

因みに漢(おじさん)は1ゲームでほぼ800発全部を撃ち切った経験がある・・・また当時発売されていた蛍光BB弾用の発光アダプターを銃口に取り付け、華麗に夜戦を戦ったりもした(この時は打上花火なんて呼ばれていた)。当時から〝トリガーハッピー症候群(引鉄さえ引いていれば幸せ)〟の気はあったが、この銃が漢(おじさん)をバラマキ教徒に改宗させたのは、まず間違いない!

その後時代を経て、サバイバルゲームの主流もガスガンから電動ガンとなり、使用されるBB弾も強化プラスチック製や貝殻製から土壌分解されエコなバイオBB弾となった。今や戦場(フィールド)は一瞬で何百発ものBB弾が飛び交う現実の戦場そのものだ・・・ただ現実の戦場と異なるのは、中々弾切れしない事と弾が当たっても死ぬ事がない・・・と言う事。弾切れしなかったり弾が当たっても死なないのは「コンバット」のサンダース軍曹か、昔の戦争映画の主人公くらいだったんだがなぁ~。

さてサバイバルゲームなんて知らない人に、説明する最も手っ取り早い表現は〝大人の戦争ごっこ〟だと漢(おじさん)は思う。これには語弊がある事は充分承知の上だ。

〝サバイバルゲームはスポーツだ〟と言う意見がある。

ここで理解しとかなければならないのは、スポーツには二種類あると言う事だ。
ひとつは〝自分の健康管理や体力保持、娯楽の為に行うレクリエーション的なもの〟そしてもうひとつは〝勝敗の結果や記録を残し、競い合う競技的なもの〟

ではサバイバルゲームはどちらに属するスポーツだろうか?

統一されたルールやレギュレーションの下、勝敗や戦果、ヒット数などを競い合う点から言えば競技的スポーツだが、その大会や定例ゲームの中だけの一話完結型で、全国的な大会でチーム毎の勝敗を競い合う訳でもなく、また〝日本サバイバルゲーム連盟〟なんて全国統一の指導監督組織も存在しない(以前そう言う名前の団体が存在していたみたいだが、今でも活動しているのだろうか)し、チームと言った組織に所属しない個人ゲーマーや友人同士レベルの仲間内的で楽しんでいる人も多い。そう言った面から見ればレクリエーション的な面が強い。
競技的なスポーツは勝敗や記録を判定する為に細かいルールが定められ、それに従った判定・審判が下される。オリンピックでもワールドカップでも世界大会でも、出場する選手たちは、国を代表して戦っているのだ。そしてどの選手も銀メダルよりも金メダルを、二位よりは一位を、準優勝よりは優勝の栄誉を目指している。サバイバルゲームでも大きな大会や専用フィールドでは審判が設置されている場合が多いが、その審判がひとりひとりのヒット・キルを判定する訳ではなく、最終的にヒット判定は自己申告で、この為〝ゾンビ行為〟と言った大きな課題が残されている。この点は幾らルールで定めても根絶する事は難しい・・・これはサバイバルゲームに参加するサバゲーマーひとりひとりの〝マナー〟の問題だからだ。

ところで今から四半世紀前、漢(おじさん)が初めて参加した多人数参加のサバイバルゲームのフィールドで実感したのは〝恐怖〟に他ならなかった。樹木の幹にめり込む様なBB弾が自分目掛けて飛んで来るのは勿論の事だが、玩具とばかり思っていたエアソフトガンのBB弾ですら、こんなに簡単に当たる〝恐怖〟そして自分一人が生き残り、周囲を包囲されジワジワと敵が迫ってくる時の〝恐怖〟更には自分が生き残る為、躊躇なく敵に銃口を向け引鉄を引いた後に湧いてくる高揚感に対する〝恐怖〟・・・これこそがサバイバルゲームを通じて実感した〝戦争〟と言う人類の愚行の疑似体験。

でも、こんな話をすると大多数の人々は〝こいつ頭が変なんじゃねぇ?〟と思われるのかもしれない。BB弾が当たっても死ぬ事はない。ヒットコールしてフィールドからセイフティエリアに戻って、次のゲームにはまた参加すりゃ良いじゃん。所詮、大枚叩いて買った電動ガンと軍装コスプレしてやる〝大人の戦争こっこ〟だってね。そりゃヒットされたら悔しいけど、そこまで勝敗に固執する程のものかぁ?そんなのサバゲーマーはみんな充分解ってると思うんだけど、それでも〝ゾンビ行為〟は無くならない・・・飲酒運転は悪い、覚醒剤は悪いってみんな知ってるのに無くならないのと同じなのか。

でもサバイバルゲームでヒットされても、ちょっと痛い思いするだけ。〝ゾンビ〟になってまで復讐する程のものでもないでしょ。所詮〝大人の戦争ごっこ〟なんだから・・・ヒットされたら〝時代劇の斬られ役〟みたいに派手な立ち回りで〝ヒット~ッ~無念なぁりぃ~〟とか〝メディ~ック~(陸軍式衛生兵)〟〝コアマァ~ン~(海兵隊式海軍衛生下士官)〟って叫びながら倒れてみるのも一興ですぞ。

それでも〝ゾンビ〟が無くならない・・・う~む、生姜無いですねぇ、そんならいっそ〝ゾンビ狩り〟でもやりますか! ゾンビには一度〝恐怖〟を味わって頂こう!

このコンテンツの公開範囲 インターネット全体
コメントを受け付ける範囲 サバゲーるメンバーまで


スポンサーリンク

コメント 1

これ以上ありません。

ATF観戦武官長

ATF観戦武官長

神雷桜様

ゾンビは狩ってに狩っても次から次に湧いて来てキリがないですかねぇ。

コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。