メインアーム: MP5A3
KJ Works 製 GLOCK19 :フルスチール リアルカスタム
銃社会アメリカ、今、全米で最もポピュラーなハンドガン、現代のピースメーカーとも呼ばれるその銃とは、GLOCK 19である。
グロックといえば、日本など実銃と縁のない国では、オモチャメーカーが軍用フルサイズの17ばかりを有名にしているようだが、実際には、17はあまり人気が無い。
全米最大の警察組織であり日本の警視庁に相当するNYPDを筆頭に、全米の数多くの警察、連邦政府機関がこのGLOCK 19及び40S&W口径バージョンのGLOCK23を採用している。
法務執行機関はもちろんのこと民間においてもあまりにポピュラーな存在である。老若男女、正義の味方も悪者も、皆GLOCK 19を選ぶと言っても過言ではない。
僕自身、米国で所持しているが、だからといって偏った過剰評価をしているGlock fanboyな訳では決してない。数多くのハンドガンを撃ってきて、リベラルな総合評価としてこれが一番優れているツールであるという漠然とした結果にいきついたからである。
GLOCK社がコンパクトと定義するその19サイズは、フルサイズの17に比べ、人間の手の大きさに絶妙にフィットするサイズにカットダウンされながら、元々多弾数なグロックマガジンの設計の影響で15発、つまり他のダブルカアラムオートではフルサイズとなる装弾数を実現している。
GLOCK最大の特徴のSAFE-ACTIONとは言わば『変則シングルアクション』のストライカーシステムであり、スライドが作動あるいは手動で1/4程度引かれると、ストライカー(ファイアリングピン)が仮にリリースされてプライマーを突いても暴発発火しない限度の圧縮位置までハーフコックされる。(ピンは実際にはトリガーの引き始めの動きによってしか解除されないインターナルファイアリングピンブロックセフティーにより前進をブロックされているため、そのようなことすら起こらない)トリガーを引くと、ピンはハーフコックされていた位置から撃発可能なフルコック位置に圧縮されダブルアクションのようにそのままリリースする。ハンマーではない軽いストライカーの、しかもハーフコックからの非常に短いストロークのダブルアクション作動をしているのだ。
結果として、従来のダブルアクション銃より数段短かく、かつ従来のシングルアクション銃より長めという、日頃持ち歩くコンバットキャリーガンとして夢にみるほど理想的なトリガーを、限りなく安全な状態で常時レディーできるのだ。欠点としては、操作感においては実質ハンマーの無いシングルアクションであるので、ミスファイア(不発弾)への対処にはスライド操作を伴う。しかし実戦では、不発が起こった時も、装填不良でチャンバーに弾がきちんと入らなかった時や、そもそも初弾を装填し忘れていた時と同じ対処(スライドを引く)をするであろうから、実戦においてのデメリットとは言えないだろう。
面白いように良く当たるのもグロックシリーズの特徴で、各種標的競技用の銃のベースガンに選ばれることも多い。これは、バレルとスライドがフレームに対して可能な限り低く乗る設計になっているからで、スライドグループの全高が低くなる=マズルが蹴り上げられる上方への回転反動を極力発生させないようにデザインされている。余談だが、このため、十分ならし撃ちされたGLOCKのバレル外周には、グロックスマイルとよばれる独特なマークがつく。銃が所持できない日本に来てから、愛銃の代わりにと出来るだけリアルに、アルミではなく、GUARDER製フルスチールパーツ群で組み上げたこのKJ WORKSベースのカスタムだが、はたして今後バレルにグロックスマイルがついてくるのか楽しみだ。
ガスガンには重いフルスチールのスライドを出来るだけ抵抗なく作動させるため、Shooter's Design社製のZero Hammer Ver.3を組み込んだ、さらに、東京マルイ製GLOCK17のハンマーシャーシを移植することにより、ストライカー(ガスガンでは内蔵ハンマー)が落ちている状態ではトリガーが引かれた状態で後退しているSAFE-ACTION独特の機構を再現している。
実銃H&K MP5 H&K USPフルオート射撃のビデオはこちら
http://svgr.jp/my/hirothajap/diaries/23081
SAS CT隊員のフル装備コレクションを紹介はこちら
http://svgr.jp/my/hirothajap/diaries/23113
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コメント 13
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HIRO THA JAP
@江一 Guarderのフレームですが、握った感じはうりふたつですね。多少プラの質は違うのかな。少し冷たいかも。ただ、実銃の方にはなかったパーティングライン?みたいなのがサムレスト周辺にありますね。重量は確実にGBBの方が重くなったかとかんじます。トリガーは引いた感じが全然違います。
@bacon はい。米国ではSA/DAフルサイズというのは基本的には80−90年代のトレンド、みたいな存在ですから基本的には渋い銃が好きな人や退役した人がなつかしいから買うって感じですかね。日本みたいに映画とかの影響であこがれてっていう感じで銃を選ぶひとはあまりいないです。
bacon
あこがれって感じで選ぶのは、日本の場合趣味のオモチャですからその通りでしょうね。
米国でのm92fのイメージが伝わりました。貴重なお返事ありがとうございます。
江一 恵
なるほどそんなに違いは無いんですね。
しかし、GBBの方が重いとは意外…
まだまだHIROさんは日本ではできない貴重な体験をしてそうですねw
お返事ありがとうございました。
HIRO THA JAP
高い買い物ですし、実用性で選びます。小さくてかさばらなくて軽くて、安全に携帯出来て(銃の機構的にというよりむしろ携帯者の精神的に)、かつとっさの時にはすぐに正確に撃てるものが理想ですね。
軍用のフルサイズDA/SA式がすたれた理由は、大きさや重さはもちろんですが、初弾がダブルアクションで次からいきなりシングルアクションになりますから、実銃撃てば解るとおもいますけど、音も大きいですからとっさのときにはパニックになり狙いがさだまらなくなります。だからDAOコンパクトの時代にはいったわけですね。
M92FSでしたら撃ってるビデオありますので今度暇な時にでもアップしますよ。
HIRO THA JAP
@江一 恵 どういたしまして。:)