先日のNO.9出撃では、女性ゲーマーもちらほらと見かけ、最近増えているとは聞いていたがなるほどであった。
といっても4ー5名ほどなのだが、まあ以前は30人に1人位だったから、この日の参加数からすると10人に1人位にはなるわけで、この手の遊びとしては拡大していると言えるだろう。

と同時に、この日はお子さんも敵味方双方にぼちぼち参加していた。

前回の「NO.9出撃」で触れた、少年とは当方チームに配属された、小学生位の子。

得物こそBOYSのM4を持っているが、サバゲ装備としてはこれとゴーグルだけ。
普通に遊びに行く様な格好で、上着も青だったり運動靴は蛍光色だったりと、竹林やブッシュでは動いても動かなくても容易に発見されてしまう様な状態。

ちなみに、父親はセーフティでひたすら喫煙に精を出しているだけで全く参加してなかったので、子供に頼まれて連れて来たんだろうなあ。

さてこの子だが、何せ我々は基本、全軍の最前面に出てしまうのでどこでどうしているのか、初めのうちは全くわからなかった。
装備的な事を考慮すると、生き残るなら後方でふわふわしているしかない。
前に出たところで、容易に発見され、自身の射程外から撃たれる事になるのは明白だからだ。

午後も後半、ZB-26からいつものモーゼル装備に戻った我輩は右側のブッシュ帯を大迂回して敵後方を突いてみようと進んだ。
団子になってる友軍の群を抜けると、その前にはくだんの少年が。

「以外にもがんばってるな。でも接敵の可能性が高いここまで来て、そこから先へ進めないんだろう」

彼の脇を抜け、そのまま匍匐に入りブッシュの間道を進む。
前方で話し声が聞こえた。出てきた奴を叩くと、残敵は逃げていった。

すかさず前進!

彼も遅れず付いてくる。しかも、きちんと間隔を維持しつつだ。

とはいえ、明らかに自然界にない色を体じゅうに纏った彼はブッシュを背景に浮き上がっていた。

「なるべく身を低くして。それと足音をさせない様に前に出られる?」

静かに頷いた彼は、即実行に移る。

彼が動いている間に敵の反撃があれば直ちに封殺出来るよう、私は頭を出して前方警戒をし彼を進める。

彼は、私が言ったとおりにやってのけ、前方ブッシュに消えた。
バックアップを継続するため、私もすぐに前進を続ける。

前方より突然の発砲。
だが、かなりメクラ撃ちっぽい。
音のした方に反撃。こちらのは至近弾だった様で敵は更に奥へ逃げていく。

彼に撃たせてやりたいが、BOYSのブッシュ越しでは抜けないのは明白。
かといってブッシュから出たら一発で見つかってしまう。
彼の闘志を無駄にさせないために、確実な機会まで無理はさせない様にしよう。

かくして前に出る彼を我が輩が援護しつつ前進、というのを数度繰り返し、気が付けば敵フラッグを眼前に望む地点まで到達していた。

「ダッシュ奪取は禁止だから、周辺の敵を一掃してからでないとフラッグタッチもさせられない。さっき退がった奴のいそうなところは・・・」

私が周辺を探っていると、脇から出て来た別のゲーマーがフラッグ下に駆け寄る。

「ややっコイツ!」

其奴は容赦なくボタンを押してしまった。
そして、ゲーム終了ー。

途中、話をしたらこの少年兵は今回がまだ2度目のサバゲ参加だそうだ。
そして今のところ、ノーゲット。

小学生でも何でも、18歳以上用の銃を持たせてゲームしているケースは良くある。
しかし、有象無象の溢れる有料フィールドの定例戦を、自分に許される本来の得物であるBOYSだけで挑む彼に何とか戦果をもたらせてやりたかった。

なんかリアル「知香のサバゲダイアリー」っぽい展開だったこの1戦、私にとってはこれだけ厳しい条件のゲーマーでも戦果を挙げるには何が出来たのか。
最近恵まれた環境にあった我が軍の、本来の「作戦と戦術で勝つ」為になすべきは何か、いろいろと考えさせられる1戦であった。

人参解放軍公式HP「人参日報」
http://hw001.wh.qit.ne.jp/broomhandle/

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