遅くなったが、先月半ばに恒例の人参解放軍大忘年会が挙行された。
毎回書いてるかも知れないが、本作戦は
・横浜中華街のメインストリートに面する店
・個室確保(騒げるからね)
・料理が中心(飲めない人も安心)
を基本軸として、人参軍厨房部情報班がその総力を挙げて選定と確保を行う、我が隊にとっての1大イベントだ。

今年は、過去に利用のない新しい店だったのだが、これが大当たり。
やはり人間、チャレンジは忘れてはいけないと改めて認識した次第。

さて、今後も利用するのでセキュリティ上の観点から店舗名は伏せるが、このときの様子を軽くお知らせしよう。

過去しばしば利用していた店が閉店となってしまい、上で触れた条件の中で新たな店を探していた我々は、収集した情報からある1店に注目した。
ロケーションはかの善隣門にもほど近く、店舗自体も結構大きい。
まあ、なりだけ派手な店には味の方はイマイチなところもあるので、見た目だけで判断はしないのだが、ここはまず歴史があるということと、料理人の利用が多いという点に着目、今回の利用を決定した。

さて当日、玄関入って無駄に広いエントランス。
いやが上にも高級料理店の感を予見させる。

エレベーターで指定されたフロアに上がる。

うむ、完全に我々だけのための部屋に大きな円卓が用意されている。
これだよ、これ。

(ちなみに、後ほどトイレに立った同志より「このフロアは人参軍で貸し切りとなっています!」と報告があった。他に4~5部屋あったのだが、人参軍公式行事と知っての人払いが徹底されていたのか他に利用団体はなかったことを確認)

ちなみに今回、飲み放題をつけたプランだったのだが、出てきたビールはヱビス。
ノミホでヱビスなんて聞いたことないよ。というかこれまで中華街で忘年会やっててヱビスが出たの自体は初めてである。
飲み放題なんで言えば幾らでも出てくる、ヱビス。旨い。

値段から考えて、料理は多少ありきたりなのは実はちょっと覚悟していた。
だが、1品1品丁寧に作られているのがわかる。これまた旨い。
前菜とかスープの後に酢豚。
酢豚ったらパイナップル論争だとか甘い派か酸っぱい派かの派閥抗争など、何かと争乱の元になるメニューだが、ここのはその諍いに終止符を打った。

豚肉だけ。
しかも黒い。
黒酢酢豚だっ!

実はこの時、持ってきた給仕が更に出す直前で何やら逡巡。
「すいません、ごみがはいっているので作り替えてきます」
そういっていったん下がっていった。

我々は、「その辺でゴミだけひょっと抜いて出てくるんじゃないの」「それでも全然構わないけどね」等と口々に言っていたが、給仕が戻るまでに結構な時間が過ぎた。

そして、しばらくして戻った彼女の手には2皿の黒酢酢豚が。
「こちらが先ほどのです。作り直しをしましたので、こちらのをお召し上がりください」

ちゃんと作り直ししてくれたのだ。しかも新しい方はつやつやしている。作った時間が異なることは明白だった。

もちろん、酢豚は旨かった。

チャーハンも然り。我が輩は結構、チャーハンの出来は気にする派なのだがこれは大いに満足。作り置きしてたちょっとべたっとしたりする、安い店のとは一線を画する、1品料理として金を取れるチャーハンが出てきたのである。

デザートはタピオカココナツが、巨大な丼で出てきた。
こういう振る舞い系っぽいの、好きだ。

なんやかやでもりあがり、しかも通常は飲み放題つけると2時間追い出しがデフォルトっぽいのだが、3時間近くを過ごさせてもらった。

お会計の際にも再度、酢豚の件でお詫びを頂き(給仕ー会計間の連携ができている)、いろいろと割引併用したにも関わらず昨年の店みたいな謎のエクストラチャージもなく、部屋から料理からサービスまで、人参軍が宴会を行うに足る条件を備えた気持ちのよい店であった。

いやー、今年は当たりだった。

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