権力機構としての厨房部

2021年12月28日

　最近ちょっと読んだ本で、古代ギリシャのスパルタは戦士の普段の飯が激マズ（血のスープとかなんとか）で、戦争のときだけ美味いモンが出たとか。
まあ出征というある種苦行を少しでもハレの日にしようという試みは、戦前の日本とかオスマン帝国とかでの事例があるけど、平時のレベルを落とす方向で調整ってどうなんだと思わずにはいられない。

まあ、「飯が不味い国の軍隊は強い」というのは、裏返しの事例（イタリアとか中国とか）から言えなくもなさそうではあるけど、そういやあ自分もゲームの日の厨房部（昼食）はなにより楽しみにしているところがある。
２週間のスパンの中でこの日の食事が一番美味いとか往々にしてあるからなあ。

　「軍隊は胃袋で行進する」と言ったのはナポレオンだったか、だからという訳じゃないがウチのチームにおける昼食の地位はかなり重要度が高い。
我輩なんかも荷造りしていてゲーム装備は絞ることはあるが食器・厨房設備類は削らないし、過去「厨房部長」の地位を巡って権力闘争が勃発しかけたこともある（半分ネタだが）。
そして、厨房部活動にはなぜか志願者が多い（洗い物だけじゃなくて）。

やっぱ権力に近い感がするのだろうか。
赤い国系でいうところの「書記」みたいな。

ぺーぺー（SMGじゃなくて）だと鍋に触らせてもらえないとか、火元に近いほど権力に近いとか。
我輩が知らないところでそんな不文律が成立してたりして（どこの３星レストランだよ）。

とはいえ、安くて美味いものを提供し続けるってタイヘンなのだが。
そんな中で研鑽を積んできた所為か、最近は結構「●●の素」を使わないで味を構成できるようになったレパートリーが増えた。
マーボ豆腐とか魯肉飯とかは、調味料とか香辛料から作ってるけど毎回好評をいただいている。

世阿弥の「序破離」でいうところの破にもチャレンジしてみたいと思う。

ということで、そろそろ「肉の無いチンジャオロース」に打って出たい。
（わかるかな？）

まあ当日のメニューがこれに当っちゃったメンバー諸氏は、「オマエの罪を数えろ」されながら食して頂戴。

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