ちょっと古い小説だが、「深夜プラス1」というのがありこれを読む機会に恵まれたので今回はその話でも。

実はこれ、タイトルやちょっとした内容は知っていた。主人公「カントン」(レジスタンス時のコードネーム)がモーゼルM712をストックホルスターと共に運用するってのは結構有名なので。
仕事上でパートナーになった奴からその大きさを揶揄され「トレーラーで引っ張っていくのか?それとも貨物列車で先に送っておくのか?」と言われる有名な件は知ってたし、鈴木清純監督の「殺しの烙印」の冒頭シーンはこれに影響を受けたとか受けないとか・・・いろいろコマギレなネタは耳に入っていたのだ。

今回読んでみて、うむこれはもっと早くに触れておきべきだったと思った。
実は主人公、上記以外にも同行者や途中庇護を受けるかつての仲間から「そんなモン持ち出してまた戦争か」等とやっぱりモーゼルが指摘されちゃうのだ。
一般の人が一見した時の認識ってのはやっぱそんなもんなんだろうなー、と嬉しくなってしまう(俺もへそ曲がりだな)。

この小説、銃器に関する描写は(決してそんなに多くはないのだが)共感するものが中々多くて「俺だけじゃないんだな」と嬉しくなる。
他人(特に親しくもない奴)が自分の銃を弄ってるのは気に入らないとか、ガンマンは右手を常に空けておくとか。しかしやっぱり一番ぐっと来たのはこの名セリフだろう。

「(グリップに指に位置を決める)切り込みのある銃把などというものは土曜日の午後に標的練習をする素人の専用品だ。」

形から入るミーハーちゃんにはこういうのがわからんでカッコ良いと浮かれる輩が多くってなー、と苦々しく思っていた我輩としては、よくぞ言ってくれた!である。
実際、そのテのを使用した事がない訳じゃない。だからわかるんだよ、咄嗟の構え・反撃の時には逆にとても邪魔になるって事が。

標的が逃げも隠れも撃ち返しもしないターゲット射撃だったら自分のペースでチンタラ構えればよいだろう。

サバゲの場合、例えば移動中に敵急接近を察知し、手近なブッシュに飛び込みすぐに迎撃体勢を取らなければならないなんて事がよくある。
この時、地形によってはきっちりとした射撃姿勢が取れないかも知れない。いやそういうケースの方が圧倒的に多い。
こんな時、「手の位置が落ち着かないからあっちに移動して構え直し」とかするか?そんなおマヌケさんには敵からしこたま降り注ぐBB弾が答えを出してくれるだろう。

ま、こういうのも我々の様に常に最前線で機動遭遇遊撃戦を行うから必須なので、有料フィールドとかでたくさんいる中途半端なゲーマーよろしくフラッグ前付近からたいして移動もしないでボーッと敵が来るのを待ってるとか、先行するベテランの後ろからこそこそ付いて来るだけで索敵もしないで撃ち合いが始まると横取りしようとうする様なプレースタイルなら、標的射撃同様幾らでも手の位置足の位置決まるまでもそもそガサゴソやってれば良い。

でも、自分が主導権をもって敵に当たるのでなければ、ドラマチックなバトルは期待出来ないゼ。
戦場の支配権を自分が握ってこそ、前線で押したり引いたりして敵主力殲滅・突破前進とかの大戦果を得る事が出来るのだから。

そう、そしてこれこそが我が軍が戦場にて成し得る一味違う戦闘方法なのだ。
人参解放軍は、常に最前線にあり!

でも、昼食後最初のゲームはちょっと機動力が落ちてるけどネ。(「増飯有利」の所為です)

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