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今回は六四式の方です。

実銃は理不尽な批判を聞きますが、この銃に対してどのように言っているかで、
その人の軍用銃に対する知識が測れます。
減装弾の初速が低い?何と比べて?
当時押し売りされそうになったM14や仮想敵AK47との違いを理解しているか?
本来は禁止されていますが、カートリッジ一つあれば、
他の工具無しでガスピストンや引き金室内部まで分解できることを知っているか?
都市伝説じみた誤解も数多く存在します。
軍用銃を語るには、
開発時の要求仕様や用兵思想・社会環境・歴史を抜きにはできません。
銃のレポーターの大御所でも勘違いしている人がいるので仕方ないのでしょうが、
この辺はキリがないのでこれくらいにして。。。

右側には演習時の必携品だったカートキャッチャー装備です。
実はこれが今回のキモです。

一応これはレプリカ品です。
この六四式は以下のような回収を経ています。
①元はTOPの電動式
②グリップやストックを実銃と同じ形状にするため、BV式に変更
 
 この湾曲したストック形状やグリップ・頬付け感の再現は電動では無理です。
③低圧作動・安全機構組込のためユニット交換
 外部ソースで作動させていました。
 資金がなくて集弾性まで手が回らず、消炎制退器に当たるので、
 銃口部の肉厚を薄くしたのが少し残念。
 
 でも戦国自衛隊のプロップみたいです。
④ホースレス化
 
 カートキャッチャーに隠れるようにこんなパワーシステムを作ってもらって付けました。
 隠れている本体側には取り付け用の穴がブチ抜かれています。
 画像では取り外して外部レギュレータとして使用できるモードにしています。
 今まで世に出たエアガンレギュレータと比較すると、比較にならないくらい、
 軽量・小型です。まさにミリ単位で寸法を詰めてもらいました。
 重さも取り付け位置のバランスから、あまり苦にならないようになっています。
 4枚目の画像で、銃が右に傾くことなく立っているのにお気づきでしょうか?

作動テストではCO2カートリッジでも、
窒素200気圧カートリッジでも問題なく動作しました。
この制作・調整中に、たまたま打ち合わせに来ていた某海外エアガンメーカーの人が、
これを見ていたく感心し、公的機関のトレーニングエアガンに流用できないか、
と言ったそうな。。。
フロンガスがやがて無くなることに備え、
現在テストされている次世代ガスにも対応できるようテストしています。
次世代ガスといってもエアガン用ではなく、
膨張する気体をパワーソースとする各種業務装置用で、
いずれはエアガンにも使われるでしょうからその日に備えて、ということです。
今回製作してもらった人がその方面に携わる人で、
知らない間に既にいろんなのが試されているのを知り、驚きました。

とはいえ、現在のエアガン用ガスは134aや152aです。
それも使えるようにこんなのも作ってもらいました。

空き瓶をフロン充填用カートリッジにしてみました。
1マガジン(150発)くらいしか撃てませんのでほとんど試射用ですが、
効率を上げて複数マガジン分撃てるようにしたいと思っていますが、
最終的にはGBBにしたいです。(でも資金が。。。。。)

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コメント 14

これ以上ありません。

斜陽のБеркут

斜陽のБеркут

64式ですか~
以前、フィールドに64式狙撃銃を持ち込まれている方がいまして構えさせてもらったことがありますが、4kg以上の本体でありながら重量バランスがしっかりしていて比較的苦にも感じませんでした。それに対し、いつぞやにM14を手にしてみた時には無駄に長い照準線や体感重量を余計に増長させる古典的なライフルグリップに「これは(自分は)使えないな」と思ってしまったくらいでした… アメリカ人の執着で延命されている14よりFALの方が高いポテンシャルを秘めていたって、はっきりわかんだね(M14スキーの方々には失礼)
でもそれ以上に持ち主の情熱を感じる魔改造ぶり……メカボ交換に伴う左セレクター化、高倍率で明度もいいスコープ、消音器、それから試射してみて中距離でもよく当たるチューンに感服した印象が強かったですけどねw

常装弾の運用に関しては、規制子を調整することでガス圧をほぼ一定に保てるように設計されているのでは?
ともあれ、強度や操作性や実用的な連射速度に落とすために設けられた撃発機構等々当時の世界の名銃と比すれば疑問符こそ付きますが、実射性能自体は悪くないですし、当時の自衛隊の求める戦後第一世代の自動小銃コンセプトを紆余曲折を経て体現した一挺として考えれば相応の出来映えだったと思います。

斜陽のБеркут

斜陽のБеркут

特にこの、「各国の軍隊が求めるコンセプト」が反映された小銃にやたらケチをつけたり性能差自体は微々たる銃同士で無意味な比較ばかり熱弁するにわか銃オタには辟易しますね。
「西側の軍隊も信頼性の高いAK(100シリーズ)とかを採用すればいい」なんて平然と抜かす輩には共産趣味者たる小官ですら… というよりはだからこそ呆れるくらいです。あれはそもそも従来の大口径ライフルの軽便高火力化品として進化した西側の自動小銃とは異なり、短機関銃の制圧火力に小銃並みの射程を加えた、云わば従来の短機やドイツの突撃銃をより洗練させた……引いてはソ連地上軍の縦深浸透強襲ドクトリンの末端を担う銃として自動車化歩兵に大量配備されたわけですから

なので必中を期すには難ありな命中精度、簡素で配置も原始的な照準器も必要限度な機能さえ満たしていればいいわけで、あとは過酷な環境下でもバリバリ撃てる信頼性と突撃時の面制圧力さえ備えていれば十分でした。
しかし例えば、機械化もあまり進んでおらず旧軍以来の一発必中主義と防衛戦闘を主体とした我らがJ隊で運用するとなれば適役とは言い難いでしょう。同様にSCARやF2000、HK416などで89式をリプレースすべきだという主張も、(実用上の問題は無いとしても)態々類似した性能と多少優れた機能性を備えた外産新鋭小銃でそこそこ優秀な出来の国産品を置き換えるなどという血税の浪費に過ぎません。精々(既にやっているでしょうが)特殊部隊への少数配備や試験運用の範疇に留めるべきでしょう。
長文失礼しました

斜陽のБеркут

斜陽のБеркут

(……語り始めたら最後、単なる鬱積晴らしと化してしまいましたorz
重ね重ね申し訳ない)

TIIDA77

TIIDA77

こんにちは。
コメントありがとうございます。
私も本当は止まらなくなるので、抑えるのに苦労します。
銃の好き嫌いは個人の感情ですから仕方ないし、
それを否定する気もありませんが、
知識や経験もろくにない人が、自分が数年間とはいえ命を預けた相棒を、
馬鹿にするような発言を見聞するのは残念なものです。
「レポーター」や「専門家」と自称するそのような人たちの駄文は、
見る価値も無いものです。
後年、FALやG3・M16等を、
弾数も切換えも割と自由に撃てる機会に恵まれ、
それぞれの良い点も悪い点も、自分なりに確認できてよかったと思います。
「○○は嫌いだ」「○○はイヤだ」これは良いし、当たり前と思います。
「○○はダメだ」「○○は使えない」これはそれを言っている、
その人自身がダメで使えない人ということになってしまいます。
仕事関係でも女性相手でもほぼ一緒ですね。

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